...うぬが褌(ふんどし)を先へ盗まれさうな面だ...
芥川龍之介 「鼠小僧次郎吉」
...此奴(こいつ)は褌(ふんどし)にするため...
泉鏡花 「怨霊借用」
...そこでわたしは褌(ふんどし)ひとつになって仕切りのガラス戸を明けると...
大坪砂男 「浴槽」
...褌ひとつのまま巡査の控室へ駈込んだのは醜態でした...
大坪砂男 「浴槽」
...褌(はかま)に懸かりき...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...ラヴァラヴァを褌(ふんどし)ほども短く着けた数人の若者によって...
中島敦 「光と風と夢」
...今こそ我々は緊褌(きんこん)一番すべきであると...
中島敦 「光と風と夢」
...勘次(かんじ)は洗(あら)ひ曝(ざら)しの襦袢(じゆばん)を褌(ふんどし)一つの裸(はだか)へ引(ひ)つ掛(かけ)て...
長塚節 「土」
...絹の褌(ふんどし)もあるわけじゃねえ」「よしよし...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...――序(ついで)に褌(ふんどし)も貸せと言はれたらどうするつもりだ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...腐つたやうな褌(ふんどし)ぢや...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...大勢の職人が褌ひとつになって...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...どういう因縁でか、月々、百ドルという『アメリカの家賃』をもらいながら、物価の安い、渋谷の奥の三間きりのバラックに住み、『男、褌(ててら)に、女、二布(ふたの)』という歌の文句のとおり、一日中、細紐一本でいて、体面をつくろうことのいらぬ庶民生活の気安さを、心いくまで執(と)りいれていたのだった...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...私は褌(ふんどし)かつぎであるから...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...および桃紅色の褌(ふんどし)を礼に遣わした...
南方熊楠 「十二支考」
...今樟葉というは屎褌の誑(あやま)りだとあり...
南方熊楠 「十二支考」
...俺だってこの二重マントの下は褌(ふんどし)一つの素っ裸体なんだぞ...
夢野久作 「超人鬚野博士」
...褌の端をつかまえて...
吉川英治 「私本太平記」
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