...袴の裾にすがりながら...
芥川龍之介 「地獄變」
...裾(すそ)を曳(ひ)いて...
泉鏡太郎 「麻を刈る」
...裾の色の紅(くれない)を...
泉鏡花 「浮舟」
...火焔は母の着物の裾に...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...以前の侍足を踏み滑べらせ路の片側なる崖(がけ)の方(かた)へと落ち込む途端(とたん)裾(すそ)を払ひし早業(はやわざ)に...
永井荷風 「榎物語」
...女は乱れた裾前もそのまゝ...
永井荷風 「男ごゝろ」
...腕から辷(すべ)って羽織の裾に取りつき...
中里介山 「大菩薩峠」
...湖水を隔てゝ遙かな草山の裾にぽつ/\と四角な白いものゝ見えるのは秋蕎麥の畑である...
長塚節 「鉛筆日抄」
...夜具(やぐ)の裾(すそ)に掛(か)けてあつた不斷着(ふだんぎ)を...
夏目漱石 「門」
...板塀の裾にあいている犬潜(いぬくぐ)りの穴は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...歩くと芳芬(はうふん)として裾風(すそかぜ)が匂ふのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...着物の裾で、頭と手を被(おほ)つて、奧まつた木立の奧の方へ歩きに行つた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...モンゴリア人が馬に車をひかせ長い裾をハタハタひるがえして足早に雪の中をこいで行く...
宮本百合子 「新しきシベリアを横切る」
...煙も掛布団の裾がたたみに密着するように...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...葦屋は裾を乱し、狂気のように悲鳴をあげた...
山本周五郎 「菊千代抄」
...裾(すそ)はまるで泥だらけさ...
吉川英治 「江戸三国志」
...手拭を冠(かぶ)った、野良着のまんまの農家の主婦が、裾をはしょって、急に自動車の行手に立ち塞がったかと思うと、右手を挙げて、「ストップ」と叫んだ...
若杉鳥子 「旧師の家」
...正面に浅間山が方六里にわたるという裾野を前にその全体を露わして聳えている...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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