...自己と自然と社會との凡てに就いて樣々の苦惱を裹んでゐる人間であることを思ふ時...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...少しの蟠まりでも裹んで忍ぶよりは...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...いよ/\心もとなくて媼の授けし裹(つゝ)み引き出すに...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...白(しろ)の頭巾(づきん)に頭(あたま)を裹(つゝ)んで...
マルセル・シュヲブ Marcel Schwob 上田敏訳 「癩病やみの話」
...「神は傷(きずつ)けまた裹(つつ)み...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...晴やかな笑声に裹(つつ)まれていた一座は...
海野十三 「空襲葬送曲」
...或は墨染(すみぞめ)の衣(ころも)に有漏(うろ)の身を裹(つゝ)む...
高山樗牛 「瀧口入道」
...お上さんはここで最後の運を試すんだよ」萌黄(もえぎ)の風呂敷に裹(つつ)んだその蒲団を脊負いださせるとき...
徳田秋声 「あらくれ」
...そこらが全く夜(よる)の帷(とばり)に蔽(おお)い裹(つつ)まるる頃まで...
徳田秋声 「あらくれ」
...模糊(もこ)として煙霧に裹(つつ)まれていたが...
徳田秋声 「縮図」
...全く世界一色(いっしき)の内に裹(つつ)まれてしまうに違ないと云う事を...
夏目漱石 「坑夫」
...こういう賑(にぎ)やかな景色の中に裹(つつ)まれて...
夏目漱石 「こころ」
...下の語の最初の音が濁音になるのである(「妻問(ツマドヒ)」「愛妻(ハシヅマ)」「香妙(カグハシ)」「羽裹(ハグクム)」「草葉(クサバ)」など)...
橋本進吉 「国語音韻の変遷」
...柳行李(やなぎごうり)と袱裹(ふくさづつみ)を振分(ふりわけ)にして...
三木竹二 「いがみの権太」
...さつきてめえの方の裹(つつみ)にちちうが有つたら赦(ゆる)さねえと云つたろう...
三木竹二 「いがみの権太」
...杼と手荷物と餅一つ裹(つつ)んだ手巾を持って武者修行に出で...
南方熊楠 「十二支考」
...氈を以てこれを裹(つつ)めば数日内に毛生ず...
南方熊楠 「十二支考」
...銀あって中に夥しく金を裹(つつ)めり...
南方熊楠 「十二支考」
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