...」劉は、呻(うめ)くやうにかう云つて、ふらふらする頭を起しながら、物珍しさの余り、喉の渇いたのも忘れて、裸のまま、瓶の側へ這ひよつた...
芥川龍之介 「酒虫」
...ある時は、飢えにせまってした盗みの咎(とが)で、裸のまま、地蔵堂の梁(うつばり)へつり上げられた...
芥川龍之介 「偸盗」
...それが人間の生活に赤裸のまま現われては...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...あのラジウムを裸のままで持ち出した...
海野十三 「柿色の紙風船」
...湯に濡れてツルツルした全裸のまま...
江戸川乱歩 「恐怖王」
...4里芋は着物を剥がれて、素っ裸のまま、台所の片隅に顫えている時よりも、親芋と一緒に土から掘り出されるおりの方が、ずっとおどけていて、趣きがあるようだ...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...お庄は帯取り裸のまま電燈の下に縮まっていた...
徳田秋声 「足迹」
...胸に裸のまま抱きしめて...
豊島与志雄 「肉体」
...黒檀(こくたん)の台の上に大きな象牙のキリスト像が裸のまま並んでいる...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...半身裸のまま荒縄で縛り上げられました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...何だってそんな無分別な事をするんだ」平次は素っ裸のままで...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...一貫八百目の釜を裸のまま抱え...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...裸のままの女を縛るつもりはないでしょうねえ」「肌を入れるが宜い」平次の言葉は冷たくて職業的にさえ響きました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...屋台店の皿に赤裸のままの奴がころがってゐて...
原民喜 「雀」
...謂はば裸のままで...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...真裸のまま溝の中にすてられているのに会ったこともあるが...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...場所が場所なので、満堂の人は呆(あ)っ気(け)にとられ、あれよあれよと興ざめ顔に見ていたが、禰衡はすましたもので、赤裸のまま、ふたたび鼓を取って三通(つう)まで打ち囃した...
吉川英治 「三国志」
...裸のまま拉致(らっち)された...
吉川英治 「新・水滸伝」
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