...一ぺん表通りへでるため木見家の裏手を通りかかった...
海野十三 「四次元漂流」
...辛抱(しんぼう)強く表通りの跫音(あしおと)を聞こうとした...
江戸川乱歩 「心理試験」
...それで私は表通りへ出て...
太宰治 「男女同権」
...われわれは本当にこの表通りに意欲するようになる...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...表通りで坪井に別れると...
豊島与志雄 「死の前後」
...再び表通りへ出てビーヤホールに休むと書生風の男が銀座の商店や新橋辺の芸者家の打壊された話をしていた...
永井荷風 「花火」
...お豊がよく知つて居ます」「何處へ行つて浪つて來たんだ」「表通りのお七のところ――」「そいつは後で調べる...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...表通りへ出るとグルリと大廻りに...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...何時の間にやら表通りに堂々たる店を張り...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...平次はここを宜(い)い加減に切り上げて、二丁目までの途々(みちみち)、二カ所の辻番(つじばん)と、一丁目の町木戸(まちきど)に訊いてみましたが、源左衛門は、表通りを避けて、ゆっくり歩いた様子で、どちらも気が付かなかったというのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...坂の下の表通りの闇のなかの灯が眩しく...
原民喜 「魔のひととき」
...(中略)再び表通りへ出てビーヤホールに休むと書生風の男が銀座の商店や新橋辺の芸者家の打壊された話をしてゐた...
正岡容 「大正東京錦絵」
...目白の表通りにある三本の大きい欅(けやき)の木が揺れる房のように見えている...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...皀莢(さいかち)小路一「箱根のその宿に、三日おりました、折あしく雨にもなり、その三人の国侍がどうしても眼をはなさないものですから……」「そうですか、ではそこで寒竹先生とごいっしょにおなんなすったんですね」「はい……」藤尾にはまだ寒竹先生というのが可笑(おか)しくひびくものとみえ、微笑しながらちらと相手を見あげた、「太橋さまがお風呂場でお会いになったとうかがいました、それで竹亭さんと、ごいっしょの書肆(しょし)の方、妓の方たちとお伴れになって箱根を立ってまいりました」「お武家のお嬢さまがそんな連中とお伴れでは、途中さぞご迷惑なことばかりだったでしょう、若旦那もお考えがなさすぎますよ」「でもそのおかげて国侍たちの眼をのがれることができたのですもの、ほかにしかたがなかったのでございますわ」日本橋横山町の皀莢(さいかち)小路というのは、両国広小路の盛り場にも近く、表通りは問屋、商舗、旅館などが軒をつらねて、一日じゅう人馬の往来の絶えない地域にあったが、そこだけは別天地のようにいつもひっそりとしずかだった...
山本周五郎 「新潮記」
...表通りで待っていた一知青年は...
夢野久作 「巡査辞職」
...どうも表通りにはいい処が御座いませんので...
夢野久作 「超人鬚野博士」
...表通りから馳け込んで来た男の影が...
吉川英治 「江戸三国志」
...坂下から数歩の表通りだった...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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