...このような変痴奇論を敷衍(ふえん)して行くと実に途方もない妙な議論が色々生まれて来るらしい...
寺田寅彦 「変った話」
...知らず知らず敷衍さえされたと見ることが出来る...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...彼等に敷衍(ふえん)させて遣るのだね...
ドストエウスキー Fyodor Mikhailovich Dostoevski 森林太郎訳 「鰐」
...この議論が量子論の當初の如くまた槍玉に揚げられたけれども、着々實驗證明を得たので、その説を敷衍し、また證明する實驗が學者の本務のやうに考へられ、物理學上研究論文の大部分はボーア派の獨り舞臺であつた...
長岡半太郎 「物理學革新の一つの尖端」
...滋味豊かに敷衍(ふえん)してくれたといってもよい物語でありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...これを布衍(ふえん)して云うと...
夏目漱石 「坑夫」
...梅子は始めて自分の本意を布衍しに掛(か)かつた...
夏目漱石 「それから」
...誇張は無論布衍(ふえん)の煩(わずら)わしさもできる限り避けたので...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...至る処に布衍(ふえん)の必要を生じて...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...帰る所へも帰れないかも知れないと云うすこぶる心細い敷衍法を用います...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...なお敷衍(ふえん)していえば...
夏目漱石 「無題」
...それでやめておいても好い事をまた例の調子で布衍(ふえん)して...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...ために害虫夥(おびただ)しく田畑に衍(はびこ)り...
南方熊楠 「十二支考」
...ペニイのことから敷衍(ふえん)されてある点ね...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...次に清の嘉慶中に孫伯衍(そんはくえん)及鳳卿の輯校する所の「神農本草経」がある...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...* 此章はモンテーニュのミシェル・ド・ロピタルに献呈した書簡(白水社版『モンテーニュ全集』第四巻「書簡5」)の延長敷衍と見るべく...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...加賀の国名の起原たる加賀郡の地も平衍(へいえん)なる草地と言う義なるべく...
柳田國男 「地名の研究」
...どうしても一度は大衆の知識と興味に廣く敷衍してからでないと...
吉川英治 「折々の記」
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