...けれども、行く先きも、何もかも分らないのですから、たゞ気味わるく恐しくて、どうかして逃げなければならないとばかり考へてゐました...
伊藤野枝 「嫁泥棒譚」
...行く先はいわずと知れた二十面相の巣くつです...
江戸川乱歩 「怪人二十面相」
...早口に行く先をつげるのでした...
江戸川乱歩 「少年探偵団」
...見えみ見えずみ月光のうちを行く先艦秋津洲(あきつしま)をのみ隈(くま)にして...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...二人の行く先に、提灯の火が見えていた...
直木三十五 「南国太平記」
...仕方がないから行く先々を捜し廻って...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...何かしら自分の行く先が...
松永延造 「ラ氏の笛」
...行く先どんなものになれるかということが...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「悩みのひととき」
...帰雁(きがん)のように霞(かすみ)の山を捨てて行く先は...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...持って行く先をまちがえたのでしょうって書いて」浮舟から聞くまでもなく...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...モトモト行く先も帰る先も無い...
夢野久作 「キチガイ地獄」
...もう帰れ」きょう半日、母里太兵衛は、駒について歩いていたので、主人の行く先の、またその胸の、ただならぬことを薄々感づいていた...
吉川英治 「黒田如水」
...入念に行く先をうかがわせた...
吉川英治 「三国志」
...宿屋掟(やどやおきて)のご定法(じょうほう)で、毎晩の泊り客には、行く先、職業、住所、年齢をちゃんと書かせる...
吉川英治 「新・水滸伝」
...何処か行く先を囁(ささや)いて...
吉川英治 「※[#「さんずい+鼾のへん」、第4水準2-79-37]かみ浪人」
...諸国行く先々で聞かぬ所はない...
吉川英治 「宮本武蔵」
...行く先も云わずに乗ったので...
吉川英治 「山浦清麿」
...わずか三、四十年の間に大震災と戦災にあい、特に米軍の進駐で極端に切りキザまれた横浜だけに、案外な気がして、とても生きてはいまいと思われた古い知己と、行く先々で、ひょッこり、出会ったのと同じような感にうたれた...
吉川英治 「忘れ残りの記」
便利!手書き漢字入力検索
