...それは己が彼等を蠱眼(イヴイルアイ)や恋に誘はうとする魔女共の呪咀から...
ウィリアム・バトラー・イエーツ William Butler Yeats 芥川龍之介訳 「春の心臓」
...葉子は自分の不可犯性(女が男に対して持ついちばん強大な蠱惑(こわく)物)のすべてまで惜しみなく投げ出して...
有島武郎 「或る女」
...精神の上立憲では昨日までのめちゃくちゃ主義のために蠱(むしば)まれているから...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...雨傘が拝借出来たら……」「雨傘は荷厄介ですから」と沼波氏は蠱術(まじなひ)のやうに一寸自分の鼻を抓(つま)んでみせた...
薄田泣菫 「茶話」
...様々ナ角度カラ蠱惑的ナ姿勢ノトコロヲシミジミト眺メタハナイノデアル...
谷崎潤一郎 「鍵」
...そして蠱惑的な微笑を見せたのは彼女だ...
豊島与志雄 「掠奪せられたる男」
...神秘な不可測なる生命の息吹きと蠱惑とを有する女性の腹部にまで及んだ時...
豊島与志雄 「掠奪せられたる男」
...實は成りぬ草葉かげ小(ささ)やかに赤うして名も知らぬ實は成りぬ大空みれば日は遠しや輝輝たる夏の午(ひる)さがり野路に隱(かく)れて唱ふもの魔よ名を蛇と呼ばれて拗者(すねもの)の呪(のろ)ひ歌(うた)節なれぬ野に生ひて光なき身の運命(さだめ)悲しや世(よ)を逆(さかしま)に感じてはのろはれし夏の日を妖艷の蠱物と接吻(くちづけ)交す蛇苺...
萩原朔太郎 「蛇苺」
...しかし夢中ではあんなに蠱惑的に見えた物語の筋も...
堀辰雄 「鳥料理」
...かの女は蠱惑的だ...
堀辰雄 「眠れる人」
...さういふモオリスの蠱惑的な風姿をよく彷彿せしめる...
堀辰雄 「モオリス・ド・ゲランと姉ユウジェニイ」
...不思議な恋の蠱(ま)じの環を...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...巫后と妖蠱(ようこ)呪詛(じゅそ)し女にして男淫するを以て皆辜(つみ)に伏す...
南方熊楠 「十二支考」
...蠱惑(こわく)的な風俗を作るべく工夫を凝らしている...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...男を蠱惑(こわく)するかのような何かがある...
吉川英治 「新・水滸伝」
...男には蠱惑(こわく)で...
吉川英治 「親鸞」
...美男の魅力は美女の蠱惑(こわく)にも優(まさ)るものか...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...蠱惑(こわく)な眼を...
吉川英治 「松のや露八」
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