...喧囂(けんがう)雑踏極まりもなき牡蠣殻町(かきがらちやう)の塵埃の中にも...
石川啄木 「閑天地」
...まだ自分たちと同じく蠣殻町(かきがらちょう)の父の家に住居のころ...
岡倉由三郎 「茶の本」
...蠣殻町の売女(おんな)を女房にも出来ますまいが...
近松秋江 「うつり香」
...それでこちらからわざわざ蠣殻町まで迎えにいった...
近松秋江 「うつり香」
...三日前に三日も蠣殻町の待合に居続けして逢っていることをちっとも知らなかったのだ...
近松秋江 「うつり香」
...月に一度くらいは急度(きっと)蠣殻町(かきがらちょう)の方へ出て来るのであったが...
徳田秋声 「あらくれ」
...大胆にも官金を融通して蠣殻町(かきがらちょう)に万金をつかまんとせしに...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...以後浜町蠣殻町辺には白首の優物(ゆうぶつ)跡を絶ち...
永井荷風 「桑中喜語」
...浜町の女と区別してこれを蠣殻町(かきがらちょう)といへり...
永井荷風 「桑中喜語」
...蠣殻町(かきがらちょう)の勤先からやむをえず雪中歩いて来た始末を語った...
永井荷風 「十日の菊」
...現在蠣殻町(かきがらちょう)にある水天宮(すいてんぐう)は元この邸内にあったのである...
永井荷風 「日和下駄」
...蠣殻町(かきがらちょう)二丁目にある銀座が分判銀(ぶばんぎん)...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...蠣殻町(かきがらちょう)の浅野の屋敷のまえを通り...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...蠣殻町に集っているわけだな」「へえ...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...日本橋蠣殻町、海賊橋(かいぞくばし)ぎわの佐原屋の近くで、宵の口からウソウソと動きまわるただならぬ人のけはいがあった...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...四方から蠣殻町一円を蟻のはいでる隙間もないよう押しかこんでしまった...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...蠣殻町の住いは手狭で...
森鴎外 「護持院原の敵討」
...そのほか蠣殻町の初音...
山本笑月 「明治世相百話」
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