...螽(いなご)を喰ひ野蜜を甞め...
石川啄木 「雲は天才である」
...螽の如く蹲んだ男は...
石川啄木 「漂泊」
...此田の中に蛙(かへる)螽(いなご)もありて常の田にかはる事なし...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...ベスレム製鋼会社の社長から螽斯(ばつた)のやうに一飛びして米国管船局総裁の位置に上(のぼ)つたチヤールズ・シユワツプ氏である...
薄田泣菫 「茶話」
...松平家の用人は螽斯(ばつた)のやうに表へ飛んで出た...
薄田泣菫 「茶話」
...町長は螽斯(ばつた)のやうに飛び出して来た...
薄田泣菫 「茶話」
...螽(いなご)とぶ音杼に似て低きかな明治四十一年八月二十五日 日盛会...
高浜虚子 「五百句」
...螽斯(ばった)のようになった手を蒲団(ふとん)の外になげだすようにして寝ているのが垣の間から見える...
田山花袋 「田舎教師」
...蝗螽(いなご)のやうに跳ねあがる...
長谷川時雨 「凡愚姐御考」
...コン吉は螽斯(ばった)のように飛びあがって...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...螽(きりぎりす)の翅を擦る音や...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...小穂(学術語であって螽花(しゅうか)と称する)は穂軸に互生して二列生をなし...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...螽(いなご)飛べば「螽飛ぶ」と詠む...
正岡子規 「曙覧の歌」
...ギイスはきりぎりす、螽斯(ぎす)、はた織虫のことであり、蛍草の名は東京でも知られている...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...枯れた蓬(よもぎ)の細茎(ほそぐき)を風の吹くよな三味線(しやみせん)に曲弾(きよくびき)の音(ね)のはらはらと螽斯(ばつた)の雨が降りかかる...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...螽(いなご)のようにぞろぞろ出て来て...
吉川英治 「大谷刑部」
...身をめぐってキチキチ飛ぶ螽(ばった)のように聞いていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...螽(ばった)のように跳ねながらやって来て...
蘭郁二郎 「鱗粉」
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