...螽(いなご)の如く蹲(しやが)んで居る男と...
石川啄木 「漂泊」
...螽の如く蹲んだ男は...
石川啄木 「漂泊」
...螽斯(ばった)ほどの小さな旅のものに...
泉鏡花 「唄立山心中一曲」
...ベスレム製鋼会社の社長から螽斯(ばつた)のやうに一飛びして米国管船局総裁の位置に上(のぼ)つたチヤールズ・シユワツプ氏である...
薄田泣菫 「茶話」
...螽斯(ばった)のようになった手を蒲団(ふとん)の外になげだすようにして寝ているのが垣の間から見える...
田山花袋 「田舎教師」
...螽(いなご)がぱら/\と足(あし)の響(ひゞき)に連(つ)れて稻(いね)を渉(わた)つて遁(にげ)た...
長塚節 「土」
...蝗螽(いなご)の瞳が...
中原中也 「山羊の歌」
...蚤(のみ)に螽(さ)された痕(あと)も見付かりません...
野村胡堂 「葬送行進曲」
...コン吉は螽斯(ばった)のように飛びあがって...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...螽(きりぎりす)など無数の虫どもが...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...この花穂は植物学上にてこれを小穂または螽花と云う...
牧野富太郎 「植物記」
...螽(いなご)飛べば「螽飛ぶ」と詠む...
正岡子規 「曙覧の歌」
...一三)瓜盗む人の噂や風冷ゆる鯊(はぜ)登る川に燈籠流しけり茄子(なす)はぜぬ病怠る嫁の眉酒親し燈に来て鳴かぬ螽(きりぎりす)本売って酒ととのへぬ秋の風〔一三〕四十円ばかり入ったので小野と笹子峠を越えた...
山本周五郎 「青べか日記」
...枯れた蓬(よもぎ)の細茎(ほそぐき)を風の吹くよな三味線(しやみせん)に曲弾(きよくびき)の音(ね)のはらはらと螽斯(ばつた)の雨が降りかかる...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...キチキチキチ……と青い螽(ばった)が信長の姿に飛び交う...
吉川英治 「新書太閤記」
...昼の螽(きりぎりす)が啼いていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...なにかお寺へことづてはありませんか」機螽(はたはた)のとぶように...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...螽(ばった)のように跳ねながらやって来て...
蘭郁二郎 「鱗粉」
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