...その蝦夷松(えぞまつ)の格子戸(かうしど)の中へは一遍(いつぺん)も足を入れたことはない...
芥川龍之介 「わが散文詩」
...蝦夷松(えぞまつ)の枝からふり落ちるどす黒い――雌は赤黒い――ダニが...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...蝦夷松及びヒノキの垂木(たるき)...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...鴨居並びに天井板はすべて蝦夷松...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...敷居は蝦夷松、五葉の松の取り合せ...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...蝦夷松(えぞまつ)または椴松(とどまつ)の霜にめげない青針り葉の姿が...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...その陰に椴松(とどまつ)や蝦夷松(えぞまつ)の芽ばえが出る...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...蝦夷松(えぞまつ)の樣なものは用材として...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...蝦夷松(えぞまつ)の切り倒されたのを挽き...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...蝦夷松の林開けて...
大町桂月 「層雲峡より大雪山へ」
...蝦夷松前などゝ、小田原のひとびとは囚人だけのくるところのやうにもうしてをりますが、どうして、北海道はなかなかひらけたところでございます...
辻村もと子 「早春箋」
...老骨(ろうこつ)稜々(りょうりょう)たる大蝦夷松(おおえぞまつ)が唯一つ峰に突立(つった)って居るのであった...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...最初蝦夷松椴松の翠(みどり)に秀(ひい)であるいは白く立枯(たちか)るゝ峰を過ぎて...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...寛政四年(一七九二年)にエカテリイナ女皇の遣日使節が蝦夷松前にやつてきた年には...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...蝦夷松前(えぞまつまえ)のことは知らねえ...
中里介山 「大菩薩峠」
...蝦夷松前(えぞまつまえ)といっても...
中里介山 「大菩薩峠」
...周囲は亭々たる蝦夷松(えぞまつ)と椴松(とどまつ)の林で...
中谷宇吉郎 「雪の話」
...先生の譯語はいつも嚴格をきはめてゐて「Fichte」は「フィヒテ」といふ木であつて「蝦夷松」とは異る木の名であり...
堀辰雄 「二三の追憶」
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