...――一 無言に終始した益軒の侮蔑は如何に辛辣(しんらつ)を極めてゐたか!二 書生の恥ぢるのを欣(よろこ)んだ同船の客の喝采は如何に俗悪を極めてゐたか!三 益軒の知らぬ新時代の精神は年少の書生の放論の中にも如何に溌剌と鼓動してゐたか!或弁護或新時代の評論家は「蝟集(ゐしふ)する」と云ふ意味に「門前雀羅(じやくら)を張る」の成語を用ひた...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...欧米の資本家は忽(たちま)ち蝟集(いしゅう)する...
大隈重信 「三たび東方の平和を論ず」
...私のまはりに蝟集した...
富永太郎 「鳥獣剥製所」
...科学の蜘蝶が張つた整然たるアンテナの巣よ蝟集する空中消息は豊麗な蝶々だ見上げる額に気象台の鋭角は颯爽たる意欲よああ 空に向つて垂れる氷柱(つらゝ)の先端つき刺された空は円形の青地図をひろげ見よ殺到する電波は世界の沿線を描いてゐる...
仲村渠 「気象台風景」
...七十六 この室に蝟集している人々が即(すなわ)ち全人類の僅(わず)かなる遺族なんだ...
シモン・ニューコム 黒岩涙香訳 「暗黒星」
...ここには避難者がぞくぞく蝟集(いしゅう)していた...
原民喜 「夏の花」
...魔法使の屍に蝟集しながら...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...親分とかいって蝟集(いしゅう)して...
夢野久作 「近世快人伝」
...灯を消して蝟集(いしゅう)しているモーターボートの首を連ねて...
横光利一 「上海」
...四方から蝟集して来る羊の群れが谷間に徐徐に現れた...
横光利一 「旅愁」
...捕手の影が一団に蝟集(いしゅう)したので...
吉川英治 「江戸三国志」
...横濱ドツクや棧橋附近に蝟集するカンカン蟲の大群は...
吉川英治 「折々の記」
...大小の兵船は蝟集(いしゅう)していた...
吉川英治 「三国志」
...たちまち蝟集(いしゅう)して彼をとり巻いた...
吉川英治 「三国志」
...いつとなく六波羅に蝟集(いしゅう)し...
吉川英治 「私本太平記」
...一ヵ所に蝟集(いしゅう)した...
吉川英治 「新書太閤記」
...霞むばかり蝟集(いしゅう)して...
吉川英治 「新書太閤記」
...度を知らず蝟集(いしゅう)し来(きた)り...
和辻哲郎 「地異印象記」
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