...もう気の早い蝙蝠(かうもり)が二三匹ひらひら舞つてゐました...
芥川龍之介 「杜子春」
...蝙蝠傘屋(かうもりがさや)などをやりましたのも皆手違ひになりますし...
芥川龍之介 「雛」
...お鳥が片手に蝙蝠傘(かうもりがさ)をつき...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...蝙蝠(こうもり)は...
太宰治 「二十世紀旗手」
...蝙蝠傘(こうもりがさ)が二個...
田山花袋 「田舎教師」
...蝙蝠を呼ぶ声が対岸の城の石垣(いしがき)に反響して暗い川上に消えて行く...
寺田寅彦 「花物語」
...蝙蝠(こうもり)の鋭い鳴き声などに耳を傾けてるうちに...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...年はとっても女だけに蝙蝠傘(こうもりがさ)で顔をかくして歩くのをなにかと言葉をかけながら並んでゆく...
中勘助 「結婚」
...春章が暫(しばらく)の図は橘(たちばな)の紋(もん)染抜きたる花道の揚幕(あげまく)を後(うしろ)にして大(だい)なる素袍(すおう)の両袖宛(さなが)ら蝙蝠(こうもり)の翼(つばさ)ひろげたるが如き『暫(しばらく)』を真正面より描(えがき)しものにて...
永井荷風 「江戸芸術論」
...蝙蝠のように平べったくなって...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...鼻の下までマフラをひきあげた山川に蝙蝠傘をさしかけながら...
久生十蘭 「蝶の絵」
...前掲のにせの官員小僧や蝙蝠小僧が盗犯防止のリーフレットを売ったのとやや似ている...
正岡容 「艶色落語講談鑑賞」
...それから繻珍(しゆちん)の夏帶(なつおび)とお召(めし)の單衣(ひとえ)と綾絹(あやぎぬ)の蝙蝠傘(かふもりがさ)とを強請(ねだ)られて購(か)はせられたが...
三島霜川 「平民の娘」
...お身の里の蝙蝠(こうもり)はわが面(おもて)をかすめてささやいて過ぐるであろう...
室生犀星 「花桐」
...蝙也が客間で婦人たちと楽しげに談笑しているのを聞くうちに...
山本周五郎 「松林蝙也」
...(これは蝙也が鉛の塊を投付けたのである...
山本周五郎 「松林蝙也」
...さいごにもういちど蝙蝠(こうもり)が壁をすべってくるのを待ちかまえこんどは...
吉川英治 「神州天馬侠」
...白い蝙蝠(こうもり)のような顔をした飯盛女(めしもりおんな)も軒下に見えたりする...
吉川英治 「宮本武蔵」
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