...天沼の蜩(ひぐらし)...
太宰治 「東京八景」
...青葉の奥の鐘が鳴る・蝉しぐれこゝもかしこも水が米つくながれをさかのぼりきて南無観世音菩薩・山からあふれる水の底にはところてん御馳走すつかりこしらへて待つ蜩・寝ころぶや雑草は涼しい風・道筋はおまつりの水うつてあるかなかなうらは蜩の...
種田山頭火 「行乞記」
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種田山頭火 「行乞記」
...・昼寝の顔をのぞいては蜂が通りぬけるもつれあひつつ胡瓜に胡瓜がふとつてくる・炎天のの(マヽ)虫つるんだまんま殺された・もいでたべても茄子がトマトがなんぼでも心中が見つかつたといふ山の蜩よ今から畑へなか/\暮れない山のかな/\追加一句・飯のしろさも家いつぱいの日かげ七月十二日月明に起きて蛙鳴を聴く...
種田山頭火 「其中日記」
...御院殿坂(ごいんでんざか)に鳴く蜩(ひぐらし)の声や邸後を通過する列車の騒音を聞くような心持がする...
寺田寅彦 「子規の追憶」
...庭続きの崖(がけ)の方の木立ちに蜩(かなかな)が啼(な)いていた...
徳田秋声 「足迹」
...森に蜩(ひぐらし)の声が...
徳田秋声 「足迹」
...朝夕は蜩(ひぐらし)の声で涼しいが...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...涼しさを声にした様な蜩(ひぐらし)に朝涼(あさすず)夕涼(ゆうすず)を宣(の)らして...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
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内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...唖子の談に本郷辺にては蝉未鳴かざるに早く蜩をきゝたりといふ...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...衰へたる日影の蚤(はや)くも舂(うすつ)きて蜩(ひぐらし)の啼(な)きしきる声一際(ひときわ)耳につき...
永井荷風 「礫川※[#「彳+淌のつくり」、第3水準1-84-33]※[#「彳+羊」、第3水準1-84-32]記」
...雨の霽れ間を縫つて蜩(ひぐらし)がよく鳴いた...
林芙美子 「摩周湖紀行」
...始めて蜩(ひぐらし)を聞く...
正岡子規 「病牀六尺」
...梅雨晴(つゆばれ)や蜩鳴くと書く日記七月十二日...
正岡子規 「病牀六尺」
...夕暮の林から蜩が...
三好達治 「測量船」
...立川寺年代記には「冬空なるに蜩蝉(ひぐらし)鳴く」とあつて...
吉川英治 「折々の記」
...やがて夏の陽あしも蜩(ひぐらし)の声に涼めきそめる頃ともなれば...
吉川英治 「私本太平記」
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