...子供の蛙釣の様に...
石井研堂 「元日の釣」
...戸外(おもて)は数(す)万の蛙(かわず)の声...
泉鏡花 「婦系図」
...蛙鳴ク小田原ッ子ノ如キハ...
内田魯庵 「斎藤緑雨」
...蛙にとっては掛け替のない宝なのです...
薄田泣菫 「初蛙」
...その後で自分の蛙の首筋をもって持ち上げました...
薄田泣菫 「初蛙」
...私の家は、この三鷹駅から、三曲りも四曲りもして歩いて二十分以上かかる畑地のまん中に在るのだが、そこには訪ねて来る客も無し、私は仕事でもない限りは、一日いっぱい毛布にくるまって縁側に寝ころんでいて、読書にも疲れて、あくびばかりを連発し、新聞を取り上げ、こども欄の考えもの、亀、鯨(くじら)、兎(うさぎ)、蛙(かえる)、あざらし、蟻(あり)、ペリカン、この七つの中で、卵から生まれるものは何々でしょう、という問題に就いて、ちょっと頭をひねってみたり、それもつまらなくなり、あくびの涙がつつと頬を走って流れても、それにかまわず、ぼんやり庭の向うの麦畑を眺めて、やがて日が暮れるというような、半病人みたいな生活をしているのだから、いま、ただちに勇んで、たのしい我が家に引き返そうという気力も出て来ない...
太宰治 「乞食学生」
...井の中の蛙が大海を知らないみたいな小さい妙な高慢を感じて閉口したのは私だけであらうか...
太宰治 「津軽」
...古池や蛙とびこむ水の音と記して傍に小さく蛙らしいのが逆立ちしてゐたり...
田畑修一郎 「盆踊り」
...蛙(かわず)の干物(ひもの)が突刺してある...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...蚕豆(そらまめ)の葉をすふと雨蛙の腹みたいにふくれるのが面白くて畑のをちぎつては叱られた...
中勘助 「銀の匙」
...古池には早くも昼中(ひるなか)に蛙(かわず)の声が聞えて...
永井荷風 「すみだ川」
...皆同じ蛙だ...
永井隆 「この子を残して」
...一匹の大蛙を手桶から一しょに流し込んでしまいました...
ジョナサン・スイフト Jonathan Swift 原民喜訳 「ガリバー旅行記」
...おなかばかり蛙のようにふくらんでるの」「竹ぼっ杭だって」おりつはすぐに気づいて...
山本周五郎 「ちいさこべ」
...殿様蛙はきっとここの王様で妾を見に来たのに違いない...
夢野久作 「オシャベリ姫」
...田の中に浮く数万の蛙(かわず)の鼻の頭を一つ一つに乾燥させ...
夢野久作 「巡査辞職」
...井の中の蛙(かわず)だ...
吉川英治 「私本太平記」
...蛇が蛙を呑んだように胴ぶくれのしている内ぶところ...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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