...腹の虫が喉まで出て来て擽(くすぐ)る様で...
石川啄木 「菊池君」
...毛虫の厭(いと)うべきを恐れていた...
泉鏡花 「婦系図」
...そうでなく両棲類(りょうせいるい)か爬虫頚(はちゅうるい)のようでもある...
海野十三 「三十年後の世界」
...彼はまるで甲虫そっくりな奇異なる甲冑姿で現われた...
海野十三 「十八時の音楽浴」
...でもそれから一週間ばかりは虫の息で生きていましたが...
江戸川乱歩 「赤い部屋」
...口子(くちこ)が申しあげたとおりの三(み)とおりの虫を...
鈴木三重吉 「古事記物語」
...埃も毛虫の卵も...
薄田泣菫 「茶話」
...おこつた炭ではあるけれど・火鉢もひとつのしづかなるかな・椿が咲いても眼白が啼いても風がふく・竹があつて年をとつて梅咲いてゐる・手をひいて負うて抱いて冬日の母親として・このさびしさは山のどこから枯れた風・蓑虫の風にふかれてゐることも・風ふくゆふべの煙管をみがく追加・枯野をあるいてきて子供はないかなどゝいはれて・ゆふ空へゆつたりと春めいた山二月八日日が射してゐたが...
種田山頭火 「其中日記」
...それは人間の身体が静かになり温(あたたま)つて来ると動き出す虫のやうに...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...蝶蛾(ちょうが)や甲虫(かぶとむし)類のいちばんたくさんに棲(す)んでいる城山(しろやま)の中をあちこちと長い日を暮らした...
寺田寅彦 「花物語」
...充分飽食して眠っている間に幼虫の単純なからだに複雑な変化が起こって...
寺田寅彦 「簔虫と蜘蛛」
...あんたは虫も殺さないような顔をしていながら...
中里介山 「大菩薩峠」
...そして四辺一めんの涼しい虫の声々が...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...ただそれが昆虫の千倍も百万倍も大きかっただけです...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...毛虫は美しい蝶とならねばならない...
松永延造 「職工と微笑」
......
南方熊楠 「十二支考」
...生(なま)で喰(や)ろうと思っていたんだが」「生肉をやると腹に虫がわきますよ...
吉川英治 「三国志」
...――坐れますよ」鈴虫は、松虫の顔を見て、「どうします?」「上がってみましょうか」「え、え」二人は、大勢の人いきれに、何かしら含羞(はにか)みと、恐(こわ)さを抱(いだ)きながら、そっと、隅の柱の下(もと)へ、坐っていた...
吉川英治 「親鸞」
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