...基督は死んで蘇ることを教へた...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...そして凡にやさしい愛が蘇るであろう...
豊島与志雄 「囚われ」
...私はほっと蘇るような心地がした...
豊島与志雄 「微笑」
...一夜にしてまた青々と蘇るけれども...
豊島与志雄 「非情の愛」
...私はその日美しく芽ぐんで今にも葉をさすまでになりながら花もつけずに根をたえかかつた友情の若草がふたたび春の光にあつて甘やかに蘇るであらうことをねがつてたし...
中勘助 「銀の匙」
...感動の情景は今も皮膚にピチピチ蘇るのが不思議だ...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...何気なく見逃(みの)がして過ぎた一日がやがて自分へのはっきりとした贈りものに成って蘇る...
原民喜 「美しき死の岸に」
...その当時の記憶が私に蘇るよりも先きに...
堀辰雄 「美しい村」
...あらためて私の耳の底に蘇ると...
牧野信一 「熱海線私語」
...銀座柳も蘇る今日...
正岡容 「寄席行燈」
...過去の文化も蘇るに至る...
三木清 「歴史哲學」
...蛇切れたら切片が種々動き廻り切り口と切り口と逢わば継ぎ合うて蘇る...
南方熊楠 「十二支考」
...新死(しんし)の蛇の死骸に馬糞と小便を掛けると蘇ると(『郷』四の五五五)...
南方熊楠 「十二支考」
...ところでこの苦しむ神、蘇る神の物語は、『熊野の本地』には限らないのである...
和辻哲郎 「埋もれた日本」
...苦しむ神、死んで蘇る神は、ここでは一層顕著であるといわなくてはならぬ...
和辻哲郎 「埋もれた日本」
...死んで蘇る妃は、「十二ひとへにしやうずき、紅(くれない)のちしほのはかまの中をふみ、金泥(こんでい)の法華経の五の巻(まき)を、左に持たせ給ふ」などと描かれている...
和辻哲郎 「埋もれた日本」
...このように苦しむ神、死んで蘇る神は、室町時代末期の日本の民衆にとって、非常に親しいものであった...
和辻哲郎 「埋もれた日本」
...死んで蘇る神というごとき観念を理解し得る能力のあったことは...
和辻哲郎 「埋もれた日本」
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