...薔薇と鈴振花(すゞふりばな)と茉莉花(まつりくわ)の三つの香がする薫(かほり)の高い意地惡さうな花をさ...
レミ・ドゥ・グルモン Remy de Gourmont 上田敏訳 「わるい花」
...そうして室内(しつない)に何(なに)か香(こう)を薫(く)ゆらすようにとニキタに命(めい)じて立去(たちさ)った...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六号室」
...いろ/\の花の薫りが頻りに私の嗅覚を襲いました...
谷崎潤一郎 「金色の死」
...芝桜田小学校から日本中学校に入り故杉浦重剛氏の薫陶を受けた...
寺田寅彦 「工学博士末広恭二君」
...雨のない六月晴の堀端(ほりばた)の薫風に吹かれたのであった...
寺田寅彦 「雑記帳より(2[#「2」はローマ数字、1-13-22])」
...そのまま薫風を残して闇に消え入りそうな美しさです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...急ぎ足の三人の衣袂(いべい)に風が薫じます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...紫檀の食飯卓(チャプントオ)の上でひっそりと白菊が薫っていた...
久生十蘭 「金狼」
...香料の薫りが快く俺の官能をそそる...
平出修 「畜生道」
...薫が隙見をしたことなどは知らずに...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...かえって私の長い間持ち続けてきた熱情を回顧させる結果しか見せませんよ」薫はそれに続いてあの琵琶(びわ)と琴の合奏されていた夜の有明月(ありあけづき)に隙見(すきみ)をした時のことを言い...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...薫はなおすぐに出て行こうとはしない...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...そして人目に怪しまれるに違いないことであると思った薫は帰って行くのであった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...薫のほうへ引き取られて宮との御縁の絶たれることは悲しく思われてならぬらしい...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...薫からは四月十日と移転の日をきめて来た...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...いっそう心の乱れてゆくのを覚える薫であったが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...あまり薫(かんば)しくないことを知ったからである...
吉川英治 「三国志」
...どこかで薫(くゆ)らしている香木(こうぼく)のかおりにも...
吉川英治 「親鸞」
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