...背を薄黒く染めて地に低く生え立った猪の鼻と呼ぶ茸が...
飯田蛇笏 「茸をたずねる」
...薄黒いのが立っている...
泉鏡花 「海異記」
...薄黒いデコボコの連山は...
魯迅 井上紅梅訳 「村芝居」
...薄黒い漆喰壁が暫く続いたが...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...薄黒い米粒が五つ...
江戸川乱歩 「恐怖王」
...薄黒い水の中に、何か白いものがうごめいていた...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...水は薄黒く濁っていれど...
鈴木三重吉 「千鳥」
...粗末な白木の札であるから新入りでない人の札はみんな手垢で薄黒く汚れている...
寺田寅彦 「雑記帳より(2[#「2」はローマ数字、1-13-22])」
...顏に薄黒い斑點がある丈けで丈夫な五十歳位の男の人であつた...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...薄黒く空一面を覆う雲などとは異り...
中谷宇吉郎 「雪」
...ことに霜に打たれて蒼味(あおみ)を失った杉の木立(こだち)の茶褐色(ちゃかっしょく)が、薄黒い空の中に、梢(こずえ)を並べて聳(そび)えているのを振り返って見た時は、寒さが背中へ噛(かじ)り付いたような心持がしました...
夏目漱石 「こころ」
...薄黒くふちどられた巴旦杏のような眼と...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ある幸福」
...肌は全く南国風の薄黒い黄色で...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ルイスヒェン」
...もち米七分づきのせいか薄黒くてね...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...普通のパン屋では悪いメリケン粉を使うのとイーストを沢山入れて煉り方を略すので色が薄黒く出来ますし...
村井弦斎 「食道楽」
...昔ながらの迷信をいよいよ薄黒く...
夢野久作 「塵」
...谷底の川の表面は氷の解けた流れだけ薄黒く沈んだ色を残し...
横光利一 「旅愁」
...しかしこの爆煙の根方に見える薄黒い火事の煙が...
和辻哲郎 「地異印象記」
便利!手書き漢字入力検索
