...その薄っぺらな洋服は空にぱたぱたひるがえった...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「スリーピー・ホローの伝説」
...木造建築の薄っぺらな火を引きやすい性質が原因して...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...つい近頃本屋の棚で薄っぺらな「インゼル・ビュフェライ叢書」をひやかしていたら...
寺田寅彦 「変った話」
...しかし非常に粗末な薄っぺらな品である...
寺田寅彦 「石油ランプ」
...朗らかに柔らかい懈(だる)い薄っぺらな自然にひどく失望してしまったし...
徳田秋声 「蒼白い月」
...骨立った薄っぺらな固い感じがした...
豊島与志雄 「裸木」
...薄っぺらな蒲団、二三枚の着物、セルの袴、七八冊のノート、粗末な古机、前年から持ち越しのソフト帽、などが彼の所有の全部だった...
豊島与志雄 「反抗」
...金公が薄っぺらな口先でしきりにキザを言っては入道に愚弄されるのが...
中里介山 「大菩薩峠」
...薄っぺらなやつだけが神仏を粗末にする」と言って気焔を吐きました...
中里介山 「大菩薩峠」
...メラメラと薄っぺらな舌も出さず...
中里介山 「大菩薩峠」
...さっきから手垢(てあか)のついた薄っぺらな本を見ていた松さんが急に大きな声を出して面白い事がかいてあらあ...
夏目漱石 「琴のそら音」
...あたし見たいに薄っぺらなものは...
夏目漱石 「明暗」
...それから枕(まくら)もとに投げ出されている私の所有物でないハイネの薄っぺらな詩集...
堀辰雄 「旅の絵」
...なかに一冊独乙(ドイツ)語の薄っぺらな本の雑っているのを見つけた...
堀辰雄 「旅の絵」
...その薄っぺらな本を手にとって見ると...
堀辰雄 「旅の絵」
...薄っぺらな色彩のバラック街……眼まぐるしく飛び違う車や人間……血走った生存競争……そんな物凄い刺戟や動揺(どよ)めきをうけた柔かい少年少女の脳髄は...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...毒々しい薄っぺらな都会の文化は全人類に飽かれつつある...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...薄っぺらな藁(わら)ぶとんへ...
吉川英治 「雲霧閻魔帳」
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