...口髭は勿論薄い...
芥川龍之介 「芋粥」
...薄い絹の手巾(ハンケチ)をまきつけていたことを覚えている...
芥川龍之介 「点鬼簿」
...薄い桃色に見えて行く...
泉鏡花 「遺稿」
...寒さは薄い着物を透して肩を噛む...
ピョートル・アレクセーヴィチ・クロポトキン Pyotr Alkseevich Kropotkin 大杉栄訳 「青年に訴う」
...畠の向ふには薄い青空が輝いてゐる...
千家元麿 「自分は見た」
...私は、まだこの土地には、なじみが薄いし、また、よしんば、なじみの深い土地でも、煙草、切手は、現金ばらいで無ければいけないものだろう...
太宰治 「春の盗賊」
...彼女は鋼鉄色の薄い夜会服を着て...
谷譲次 「踊る地平線」
...どこか影が薄いのであった...
田山花袋 「『田舎教師』について」
...曇りかかってる眼としまりのない薄い唇とを...
豊島与志雄 「林檎」
...やがて前の方の山の端の薄いところを...
中里介山 「大菩薩峠」
...極く薄い霧がずうつと立罩めて...
中島敦 「かめれおん日記」
...青い松(まつ)と薄い紅葉がぐあいよく枝をかわし合って...
夏目漱石 「三四郎」
...肴(さかな)の代りに薄いウエーファーが菓子皿にあった...
夏目漱石 「それから」
...美味(おい)しさうなしかし薄い燒麺麭(トースト)の切れと...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...薄い衣をまとったまま彼女はさまよって行くのだった...
堀辰雄 「雉子日記」
...三薄い皮でしかも強靱であるという性質は早くから...
柳宗悦 「樺細工の道」
...臨時の採取のために一年に二度や三度入り込むくらいでは社会生活と交渉するところが薄いから...
柳田國男 「地名の研究」
...それは利目が薄いとか云って多く皆共同湯に行って浸っていた...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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