...正にあの蕭条(せうでう)たる貸本屋である...
芥川龍之介 「僻見」
...蕭條たる秋雨に遠く/\煙つてゐる...
石川啄木 「札幌」
...君聞かずや胡笳(こか)の声最も悲しきを紫髯緑眼(しぜんりよくがん)の胡人吹くこれを吹いて一曲なほ未だ終らざるに愁殺す楼蘭征戍(ろうらんせいじゆ)の児涼秋八月蕭関(せうかん)の道北風吹き断つ天山の草崑崙山(こんろんさん)の南...
中里介山 「大菩薩峠」
...蕭条たる自然の背後に拡(ひろ)がって行く...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...どんな蕭条とした自然を見ても...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...蕭条(しょうじょう)たる秋風の音は...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...その屋根のあたりに蕭蕭とした芒やかやの戰いでゐるのが...
室生犀星 「蒼白き巣窟」
...蕭条と石に日の入る枯野かな蕪村こがらしや畠の小石目に見ゆる同木枯や小石のこける板ひさし同石が寂しい姿と色とを持っているから人間は好きになれるのだが...
室生犀星 「庭をつくる人」
...満園露気秋蕭灑...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...「どうだった? ……蕭関の様子は」と...
吉川英治 「三国志」
...その蕭々(しょうしょう)は何処もかしこも同じに見えて...
吉川英治 「私本太平記」
...石も草も木も蕭々(しょうしょう)と物みな哭(な)いているようで...
吉川英治 「私本太平記」
...この大河や湖(みずうみ)ばかりな蕭々(しょうしょう)のうちに托(たく)して...
吉川英治 「新・水滸伝」
...済州の町へ行って蕭譲と印刻師の二名人を連れ出すのだ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...――とわしはそう思うがと、老画師はいちど語を切って、静に、風炉(ふろ)の上の瓶(かめ)から茶を注(つ)いで、蕭照にも与え、『実をいえばな、こう見えるわしにだって、折々には、決してよい料簡(りょうけん)ばかりが起りはせぬ...
吉川英治 「人間山水図巻」
...塵芥焼(あくたやき)一五月十五日の蕭々(しょうしょう)と降りけぶる五月雨(さみだれ)のなかで...
吉川英治 「松のや露八」
...余りにも自分の行く手は蕭条(しょうじょう)としている...
吉川英治 「宮本武蔵」
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