...どこかで摘んで来たらしい蕗(ふき)の薹(とう)の(におい)を嗅(か)ぎ始めた...
芥川龍之介 「素戔嗚尊」
...蕗(ふき)の薹(とう)も萌(も)えていよう...
泉鏡花 「絵本の春」
...蕗屋は知っている限りの方法を思出して...
江戸川乱歩 「心理試験」
...蕗屋の方はごく自然です...
江戸川乱歩 「心理試験」
...どっかに破綻(はたん)があるものですよ」明智の蕗屋を疑った論拠は...
江戸川乱歩 「心理試験」
...僕のいう通りでしょう」蕗屋は話手の目をじっと見詰めていた...
江戸川乱歩 「心理試験」
...八時帰庵、野蕗君を待つ...
種田山頭火 「其中日記」
...津島地方の産物は毛織物と蕗...
種田山頭火 「旅日記」
...雲雀が啼く、蛙が鳴く、蕗の薹、水音、家があると、鶏の声、牛の声、子供の声...
種田山頭火 「道中記」
...●屋根或る地方のアイヌは北海道先住者は住居の屋根(やね)を葺(ふ)くに蕗(ふき)の葉(は)を以てせりと言ひ傳ふ...
坪井正五郎 「コロボックル風俗考」
...彼岸の入りの十八日には、むら消えの雪間に、蕗のとうが、むっくり頭をもたげ、千草の芽は、やわらかい土に、珍らかな若緑を、点々と撒きちらした...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...当分の間お蕗のうちで静養して見よう...
牧野信一 「剥製」
...フキに款冬あるいは蕗を用い...
牧野富太郎 「植物記」
...蕗はお母さんと、台所の腰かけで話しながらむいたの...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...青い青い蕗(ふき)のとうが...
吉川英治 「新書太閤記」
...……俺の父、甚右衛門の長煩(ながわずら)いを、どうして御存知か、蕗のとうは、痰持(たんも)ちに無二の薬、病人にやるがよいと、下されたのだ...
吉川英治 「新書太閤記」
...お蕗のことをいろいろうわさしていたが...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...お蕗のすがたをじっと見てから...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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