...秋の日に照された破芭蕉(やればせう)の大きな影が...
芥川龍之介 「戯作三昧」
...縁の外には芭蕉もある...
芥川龍之介 「漱石山房の冬」
...水分のない蒸気のためにあらゆる行李は乾燥して飽くことない午後の海水浴場附近にある休業日の潮湯は芭蕉扇の様に悲哀に分裂する円形音楽と休止符...
李箱 「LE URINE」
...ああ毒塚や毒塚や」芭蕉の絶吟をもじって山田が叫んだ...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...蕪村が芭蕉に及ばぬのはとりもなおさずこの背景論によって解釈ができるだろうと思われる...
高浜虚子 「俳句の作りよう」
...芭蕉は連句に於いて...
太宰治 「天狗」
...芭蕉の広い葉に並んで百日紅(さるすべり)の燃えるやうな色...
田山録弥 「町」
...同じ雨の濕めつぽさでも春雨や蜂の巣つたふ屋根の漏 芭蕉には萌え出る生命の暗示を含むと同時に何處となく春の淋しさがにじんである...
寺田寅彦 「天文と俳句」
...坊や芭蕉の花が咲きましたよ...
寺田寅彦 「花物語」
...試みに芭蕉七部集をひもといて二三の実例について考えてみる...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...後年芭蕉(ばしょう)が新(あらた)に俳諧(はいかい)を興せしも寂(さび)は「庵を並べん」などより悟入(ごにゅう)し季の結び方は「冬の山里」などより悟入したるに非ざるかと被思(おもわれ)候...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...芭蕉死後百年に垂(なんな)んとしてはじめて蕪村は現われたり...
正岡子規 「俳人蕪村」
...古語は元禄時代にありて芭蕉一派が常語との調和を試み十分に成功したるもの...
正岡子規 「俳人蕪村」
...芭蕉集中牡丹を詠ずる者一...
正岡子規 「俳人蕪村」
...芭蕉集中精細なる者を求むるに粽(ちまき)結(ゆう)片手にはさむ額髪(ひたいがみ)五月雨(さみだれ)や色紙へぎたる壁の跡の如き比較的に爾(し)か思はるるあるのみ...
正岡子規 「俳人蕪村」
...同じ方法を芭蕉翁の俳諧には及ぼさなかったのである...
柳田国男 「木綿以前の事」
...男優りの女流画家晴湖女史から蕉園女史まで閨秀画家も明治時代には大物がそろっていた...
山本笑月 「明治世相百話」
...毎日怪しげな芭蕉気どりで...
吉川英治 「随筆 新平家」
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