...全くこの出没自在な出入口のお蔭といってもいい」「すると...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...お蔭様で僕等の組のものはいろいろと助かった...
大杉栄 「獄中記」
...少くとも日は疾くに蔭つて了つたらしく...
鈴木三重吉 「赤い鳥」
...襖の蔭へ身体を引くと...
直木三十五 「南国太平記」
...荷物の蔭へ逃げ込むと...
中里介山 「大菩薩峠」
...蔭口を叩くのはこの連中であって...
中里介山 「大菩薩峠」
...私はもう表向きは遠島になつた蔭の人間で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...屏風の蔭へ横になって...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...物蔭に八五郎を呼んだ平次は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...今(いま)の客人(きやくじん)の氣(き)の長(なが)さまだ車代(しやだい)くれんともせず何時(いつ)まで待(ま)たする心(こゝろ)にやさりとてまさかに促(はた)りもされまじ何(なん)としたものぞとさし覗(のぞ)く奧(おく)の方(かた)廊下(らうか)を歩(あゆ)む足音(あしおと)にも面(おもて)赫(くわつ)と熱(あつ)くなりて我知(われし)らず又(また)蔭(かげ)に入(い)る...
樋口一葉 「別れ霜」
...そうしてください」清成が几帳の蔭から花世を抱きあげて出て行ったが...
久生十蘭 「無月物語」
...たいがいそこらの物蔭で即座に取引してしまうのだが...
牧逸馬 「女肉を料理する男」
...ここは山の風蔭になっていると見えて積雪はさまで深くない...
三好十郎 「斬られの仙太」
...死を隠したる片隅の陰気な蔭(かげ)のくらがりに...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...蔭間茶屋へ帰るわけにもゆきませんし」「先は...
吉川英治 「大岡越前」
...その時まで戸川志摩の蔭にじっと俯いていた新九郎が...
吉川英治 「剣難女難」
...うす暗い屋敷塀の蔭から...
吉川英治 「梅※[#「風にょう+思」、第4水準2-92-36]の杖」
...大客卓の蔭から立とうとした...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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