...これをさへ「社會をよりよくする事によつてのみ自分をよりよくする事が出來るといふ大切な信念をつかんでゐないのである」と非難する者は衆生濟度の「十分に腰を据ゑた」活動をするにはどれ程の準備と蓄積とが要るかを理解しないものか...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...店の隅に電気蓄音機があったり...
太宰治 「老ハイデルベルヒ」
...七郎は蓄えてある革を検(しら)べてみると...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「田七郎」
...けれども前後の経過を了解せしむるに足る含蓄ある瞬間を択ばなければならないと云う理屈が何処にあるだろう...
谷崎潤一郎 「金色の死」
...その男は炉の側(はた)に自分のためにとて蓄(と)って置かれてあった御馳走の前に腰を下ろした...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...おりにふれてはこれによく似たいろいろの問題が次第に蓄積して来た...
寺田寅彦 「自然界の縞模様」
...――あなたはあなたのポケットの中よりあなたの脳の中のほうがたくさん貯蓄があるんでしょう...
コナンドイル 三上於莵吉訳 「入院患者」
...所謂含蓄より顕現への「移り行き」の結果を――移り行きの過程それ自身の持つ構造をでなく正に過程の結果を――迹づけることを...
戸坂潤 「科学方法論」
...第一に経験の蓄積である...
戸坂潤 「科学論」
...自分の物質としての運動を蓄積することによって...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...含蓄ある意味に於ける文学とは...
戸坂潤 「思想としての文学」
...此の私生涯に含蓄せられたる趣味も...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...蓄(たくは)へられたゑぐが小笊(こざる)に一杯(ぱい)に成(な)つた時(とき)おつぎは小笊(こざる)を手(て)に持(も)つて「よきげ此(これ)煮(に)てやつぺか...
長塚節 「土」
...「君は偶然を支配するといった――俺は努力を蓄積するといった...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...巨大な蓄電池を撤去して致死電流を切るまでは...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「見えざる力」
...獣類が蓄えた果物もしくは食べ残しが瀦(たま)って旨(うま)く醗酵するはあり得る事だ...
南方熊楠 「十二支考」
...命を蓄えて生きて行くということに...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...一方には滋養分ある食物を衛生的に料理して身体(からだ)の力と精神の力を貯蓄するようにしなければ何の役に立ちません...
村井弦斎 「食道楽」
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