...気温は急に夏らしい蒸し暑さに返って...
有島武郎 「或る女」
...彼は立ちあがってタオル蒸しと同居しているような恰好のマダムのところへ歩いていった...
海野十三 「暗号数字」
...蒸し焼きにされそうな苦痛から脱れるため...
海野十三 「空襲葬送曲」
...息の詰まるような蒸し暑さでした...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...朝食としてじやが芋を蒸して食べる...
種田山頭火 「一草庵日記」
...浜べはまだ風がなく蒸し暑くて海面が油を流したようにギラギラして...
寺田寅彦 「夏の小半日」
...今更吾々は之を取り上げて蒸し返す理由はないかのように見える...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...顔にのせられたのは蒸しタオルでありました...
新美南吉 「疣」
...この件はもう蒸し返されないで...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...蒸しあげるような夕凪(ゆうなぎ)になった...
久生十蘭 「あなたも私も」
...小麦を蒸した切餅を一切れに鯨の脂身のようなものを添え...
久生十蘭 「重吉漂流紀聞」
...夏は湿度が高くて蒸し熱い...
平林初之輔 「文学方法論」
...米の粉を大匙二杯ばかり入れて蒸しても美味しいものが出来ます...
村井弦斎 「食道楽」
...もしやパンが焼く前によく膨れていなかったら一旦(いったん)蒸籠(せいろう)で蒸してそれから手水を振ってお焼きなさい...
村井弦斎 「食道楽」
...蒸物は少し面倒(めんどう)ですがそれへ米利堅粉と玉子とを入れて全体ならカステラ鍋で一時間ほど蒸焼(むしやき)にするのですがただお湯で蒸してもようございます」と平生(へいぜい)は安物と軽んぜらるる薩摩芋がお登和嬢のお蔭にて今日は上等料理に出世したり...
村井弦斎 「食道楽」
...貴婦人たちは蒸し風呂の中で男子をも一緒に引見した...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...こんどは平賀のほうからぜひといって話を蒸し返してきたのだという」「それだけの理由で...
山本周五郎 「夜明けの辻」
...まだ蒸し暑い気もする八月の夜なのである...
吉川英治 「新書太閤記」
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