...」一銭蒸汽僕等はそこから引き返して川蒸汽の客になるために横網の浮き桟橋へおりて行った...
芥川龍之介 「本所両国」
...気持ち悪く蒸し蒸しと膚を汗ばませるような雨に変わったある日の朝...
有島武郎 「或る女」
...苔蒸(こけむ)し...
泉鏡花 「怨霊借用」
...水蒸気は沢山出来るものだと云ふ事を知らなければならない...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...こゝには今(いま)なほ蒸氣孔(じようきこう)...
今村明恒 「火山の話」
...もし蒸氣(じようき)が大抵(たいてい)吐(は)き出(だ)されてしまつた後(のち)ならば...
今村明恒 「火山の話」
...風(かぜ)の飜(あふり)が蒸暑(むしあつ)い...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...蒸汽機関でも水力電気でも...
丘浅次郎 「自然の復讐」
...六月末の蒸暑い曇った日で...
谷譲次 「踊る地平線」
...火種を絶さぬ茶の間の蒸暑さと蚊の群とを恐れて...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...竜神八所に立籠めた水蒸気はうすものの精が迷うているようであります...
中里介山 「大菩薩峠」
...「欧羅巴(ヨーロッパ)の文明というものは間違っているです、蒸気が走り、電気が飛び、石炭が出る、機械がどよめく、それで、人が文明開化だといって騒いでいるだけのものです、蘊蓄(うんちく)ということを知らないで、曝露(ばくろ)するのが文明だと心得違いをしているです、陰徳というものを知らないで、宣伝をするのが即ち文明だと心得違いをしているです、ごらんなさい、今に亡びますよ、今に欧羅巴人同士、血で血を洗う大戦争をはじめて共倒れになりますから、わたくしは、そういうところに住むのが嫌いですから、もっと広い世界へ出ました」「君は文明開化を否定している、人類の進歩というものを呪(のろ)っているらしい、それが欧羅巴の文明というものを究(きわ)め尽しての結論だと面白いが、ただ偏窟な哲学者の独断では困る」「わたくしは偏窟人です、世間並みの風俗思想には堪えられません、それだからといって、わたくしの見た欧羅巴文明観が間違っているとは言えますまい、そもそも、欧羅巴が今日のように堕落したのは……彼等は堕落と言わず、立派な進歩だと思い上って世界に臨んでいるようですが、わたくしに言わせると、彼等より甚(はなはだ)しい堕落はありません、何がかくまで欧羅巴を堕落させたかと言えば、それは鉄と石炭です」「ははあ、妙な論断ですね、羅馬(ローマ)の亡びたのは人心が堕落したからだということは、よく聞きますが、鉄と石炭が欧羅巴を堕落させたという説はまだ聞きません」「学説ではなくて事実です、まず欧羅巴というところが、世界の中でどうして特別に早く開けたかといえば、それは食物を耕作する良地に富んでいたからです、土地が肥えていて、人間が食物を収穫するのに、最も都合がよかった、というのが第一条件であります、これは勿論(もちろん)であります...
中里介山 「大菩薩峠」
...水分の一部が蒸発するために熱が奪われることと...
中谷宇吉郎 「樹氷の科学」
...火を点じて蒸気を造れば重大なる舟車を自由に進退すべし...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...今は隈なくすき透つて藻の蔭に沈んでゐる蒸汽船や瀬戸物の破片などまでがはつきりと見えたし崖の小笹の間から滾(こぼ)れる水を招んで気ながに湛えた泉水の水なので...
牧野信一 「村のストア派」
...あるいは釜の中へ湯を注いで今の物を入れて上へ布巾(ふきん)を載せて一時間蒸してもよろしゅうございます...
村井弦斎 「食道楽」
...だから新しいのは焼いて水分を蒸発させる...
村井弦斎 「食道楽」
...おそろしく蒸し暑い...
ルナール Jules Renard 岸田国士訳 「博物誌」
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