...畠の山葵(わさび)をとって...
池谷信三郎 「忠僕」
...黄金向日葵(こがねひぐるま)...
薄田淳介 「白羊宮」
...菫(すみれ)色、橙(だいだい)色、葵(あおい)色、いろんな美妙な色合が、清い寒い空に流れていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...阪上(さかうえ)なる葵(あおい)の滝の水音に打まじりいよ/\物寂しく耳立ち候ほどに...
永井荷風 「榎物語」
...いささか気勢を添へんものと或日風葉(ふうよう)葵山(きざん)活東(かっとう)の諸子と共に...
永井荷風 「書かでもの記」
...葵は、とろんとした眼を半分ひらいて久我を見る...
久生十蘭 「金狼」
...葵は、この事件の記事が眼にふれるたびに、はじめて久我と逢った朝のことを、いつも、こころ楽しく思いだす...
久生十蘭 「金狼」
...葵が久我に、一ヵ月ほどまえに、はじめて東京へ来たといったのは嘘である...
久生十蘭 「金狼」
...どこか遠いところへ行きたくなってんの」久我は葵のそばへ椅子をひいてきて掛けながら...
久生十蘭 「金狼」
...……僕の行動が警察官にふさわしくない、なんてね」度を失って、葵は口ごもった...
久生十蘭 「金狼」
...葵もやはり昨日から喰べていないのだ...
久生十蘭 「金狼」
...久我と葵が現れてきた...
久生十蘭 「金狼」
...なるたけ葵に似るように...
久生十蘭 「金狼」
...私はそういう不都合な時刻に葵ノ壺へ入りました...
久生十蘭 「無月物語」
...ときどき橋廊下を渡って葵ノ壺へでかけ...
久生十蘭 「無月物語」
...その山葵と鮪と合った味で胃を刺撃するから食慾が非常に進む...
村井弦斎 「食道楽」
...京都の葵祭(あおいまつり)にも人出(ひとで)はあるが...
吉川英治 「神州天馬侠」
...また、彼に配する女性に、葵を描き、巴、山吹をからませ、まったくの痴女痴男をも描いているが、こういう世代の野性の将の閨房は、かくもあったろうかと思う幻想をたくましくしているのみで、古典が筆の裏に持っている憎みでもないし、また、江戸時代の勧善懲悪作家のまねをしているのでもない...
吉川英治 「随筆 新平家」
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