...手古奈はさも無造作に落着き切つて...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...あまり好まないんでございますが――」と女史は意地悪いまでの落着きを見せて...
海野十三 「三人の双生児」
...まるで傍に人のいることを忘れてしまったような落着き方である...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...」外交官はわざと落着き払つて言つた...
薄田泣菫 「茶話」
...」婆さんは、若い者と違って、別段に冷かすなどという風もなく、そういうことにも言い馴れた、という風に、初めから終(しまい)まで同じような句調で、落着き払って、柔らかに言う...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...落着きのない急ぎ足で彼方此方をうろつき廻り...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...私ここを自分の落着き場所として...
徳田秋声 「仮装人物」
...落着きのない陰気な眼をし...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...自分の家にでも来たように落着きはらっていました...
豊島与志雄 「三つの悲憤」
...逃げも隱れもしねえ」落着き拂つて懷へ手を入れます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...恐ろしい落着きと...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...急に落着き払って...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...調べるだけここを調べて行こう」平次は落着き払って四方(あたり)を眺めました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...――鼻の下に口のあるのが不思議でならねえなんて無駄は御免だよ」平次は落着き拂つて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...妙なことを思いつきました」「――」落着き払った吾妻屋永左衛門の言葉に...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...と狂暴に自己を突き離した落着きであつたのである...
北條民雄 「道化芝居」
...どうやら彼の穏かさは箱の中の青磁に原因した落着きにあるらしい...
室生犀星 「陶古の女人」
...非常に安心したような落着きのなかに蔽(おお)いきれない歓びすらあふれていた...
吉川英治 「黒田如水」
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