...それゆえに気温が絶対零度から二八九度まで昇るためには二八・九キロメートルの高さから落ちるとしなければならない...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...テストが多過ぎるとかえって演技の質が落ちると主張する俳優はみずから自己の演技が偶然に依存している事実を告白しているようなものだ...
伊丹万作 「演技指導論草案」
...水が落ちるとあとには邪魔物がなくなったひろびろした岸辺がのこる...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...――郵便物ががちやりと落ちる...
高村光太郎 「智恵子抄」
...木の葉がしきりに落ちる...
種田山頭火 「其中日記」
...葉末から滴(したた)り落ちる露がこの死んだような自然に一脈生動の気を通わせるのである...
寺田寅彦 「夕凪と夕風」
...軸物の大俯瞰図のする/\と解けて落ちる様に...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...彼女は落ちるところこそ見なかったが...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...崖をでも辷(すべ)り落ちる途端に掴んだ草の根か馬の骨をそのまま...
中里介山 「大菩薩峠」
...血が迸(ほとばし)り、子路は倒(たお)れ、冠が落ちる...
中島敦 「弟子」
...屋根から落ちる天窗((てんまど))の明りのその下で...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...落ちるのを緩(ゆる)めて降りなければならない...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...ゾロゾロゾロと崩れ落ちるのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ドクドク流れ落ちる涙が...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...もう落ちる葉はないので屋根には音はしなかつたが...
牧野信一 「悪筆」
...枝より滑り落ちる際鼠(むささび)や飛竜同然...
南方熊楠 「十二支考」
...あとはズッと落ちるが坂本署...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...そこいらにウロ付いている私服に掴まったら……その時にあの爆弾を投げ付けたら……モウモウと起る土けむり……バラバラ散り落ちる家々の硝子窓……転がる首……投げ出す手……跳ね飛ぶ足……乱れ散る血しお……ホンモノの素晴らしいトオキー……...
夢野久作 「ココナットの実」
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