...」残雪の間に萌え出でたる嫩草の緑は...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...生々と萌え出でて迅雷の響と共に花を開くのだ...
テオフィル・ゴーチエ Theophile Gautier 芥川龍之介訳 「クラリモンド」
...相不変皸(あいかわらずひび)だらけの頬を萌黄色の毛糸の襟巻に埋めながら...
芥川龍之介 「蜜柑」
...猥雜によつて心の命を傷つけらる可き俺の運命は早くも幼年時代に萌してゐた...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...ふと身体じゅうを内部から軽く蒸(む)すような熱感が萌(きざ)してきた...
有島武郎 「星座」
...ある残虐(ざんぎゃく)な心さえ萌(きざ)していた...
有島武郎 「星座」
...萌黄(もえぎ)の狩衣(かりぎぬ)に摺皮(すりかは)の藺草履(ゐざうり)など...
高山樗牛 「瀧口入道」
...裏は萌黄(もえぎ)であった...
田中貢太郎 「春心」
...固定化し束縛された先輩幹部に対する批判への無形の萌芽が...
戸坂潤 「技術の哲学」
...一種の義憤を含む例の短気がむらむらと萌(きざ)したことは...
中里介山 「大菩薩峠」
...つまり相手は自分より強いのだという恐怖の念が萌(きざ)し始めたのです...
夏目漱石 「こころ」
...「とてもとても……」心の隅に虚無的な感情が萌えだし...
久生十蘭 「一の倉沢」
...私にもその瞬間それに似よつたものが萌(きざ)したのは事実である...
宮地嘉六 「ある職工の手記」
...閑潰(ひまつぶ)しに創作し初めたものに萌芽しているという...
夢野久作 「探偵小説の正体」
...下の水際の敷石の間から草が萌え出し...
横光利一 「旅愁」
...末おそろしい萌(きざ)しさえある...
吉川英治 「新書太閤記」
...朽葉の下から蕗(ふき)や若菜がわずかに萌(も)え出ていた...
吉川英治 「親鸞」
...地下源氏の萌芽時代ということもできましょう...
吉川英治 「随筆 新平家」
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