...血染めのハンカチ、切断された生指、美貌の生華師匠、その不思議な失踪、分けても十箇の罐詰と十斤の食パンの謎は、二人以上の人の集るところ、必ず好奇の話題となって、さも気味悪げに囁き交されるのであった...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...広い座敷で華やかな宴会がひらかれていた...
高見順 「いやな感じ」
...最も華やかに永遠に生かす事である...
太宰治 「パンドラの匣」
...華王院の方は今日では増福院と称し...
谷崎潤一郎 「覚海上人天狗になる事」
...東北地方では、金華山、鮎川、あすこいらもわるくありません...
田山録弥 「談片」
...久能山(くのうさん)だとか……あれ何ていうの樗牛(ちょぎゅう)という人のお墓のある処(ところ)……龍華寺(りゅうげじ)? 方々見せてもらって...
徳田秋声 「縮図」
...ちとお遊びにいらッしゃいよ」華美(はで)なるカシミールのショールと紅(くれない)のリボンかけし垂髪(おさげ)とはるかに上等室に消ゆるを目送して...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...江戸と称する都会のいかに繁華にその生活のいかに面白くいかに楽しきかを描き示さんと勉(つと)めたり...
永井荷風 「江戸芸術論」
...また雪華の研究史については...
中谷宇吉郎 「雪」
...デンデラなどの古代王朝時代の壮大華麗の殿堂の遺物を見たならば...
野上豊一郎 「七重文化の都市」
...それではお言葉に甘えて、江戸までの道中雑用拝借いたす、――路用を失った上は、乞食をしても古里の江州へ帰るところなれど、身にも世にも替えられぬ急ぎの用事で、江戸へ馳せ向うところ、我慢や対面にこだわっては、拙者一代の孝道が相立ち申さぬ――」そう言って、片手を畳の上に落した半十郎の真剣さ、少し華奢ですが、秀でた眉目も、二十七の若さと、頼もしさにハチ切れそうです...
野村胡堂 「江戸の火術」
...華厳、法華共に、華とは穀物の花であり、これに対して前者は荘厳し、後者は南無し、すなはち前者は、労働する者の社会的生産物としての物質を前面に置き、相互浸透によって自己をかゝる世界像に物神の部分として帰入せしめるものであり、後者は、これに反して物質を自己の世界像の感性に隠顕するところの顕照物として、自己に帰入せしめた物質的宇宙を、自己の内部における未顕性において物神化するものである...
槇村浩 「華厳経と法華経」
...地上に咲く浄(きよ)き蓮華(れんげ)を浄土の花とは呼ぶのである...
柳宗悦 「民藝四十年」
...人生の行き止まりは三原山と華厳の滝以外になくなるんだ...
夢野久作 「近世快人伝」
...「華工頭」の称も会社の命名であつて...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...招待状を持たせて少華山へやった...
吉川英治 「新・水滸伝」
...華やかな底に澱む...
蘭郁二郎 「夢鬼」
...特に、夕日が西に傾いて、その赤い光線が樹々の紅葉を照らす時の美しさは、豪華というか、華厳(けごん)というか、実に大したものだと思った...
和辻哲郎 「京の四季」
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