...唯万里の荒蕪、或は力の及ばざらんを惧(おそ)る...
芥川龍之介 「上海游記」
...且つこの場所は僅か八年前までは実に荒蕪の地で只猛悪な熊だけが出没していたということは...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...長城万里に亘(わた)り荒蕪(くわうぶ)落日に乱るゝの所...
石川啄木 「閑天地」
...いつもたいてい防毒面のようなものを被ってこの荒蕪地を走りまわり...
海野十三 「火星探険」
...かれは荒蕪地の処々にある家に入って行った...
田山花袋 「トコヨゴヨミ」
...旅から帰って来て自分の荒蕪地が少しずつでも開墾されて行っているのを...
田山花袋 「トコヨゴヨミ」
...一年間に規定された荒蕪地を完全に開墾するには猶多くの金と力とを要した...
田山花袋 「トコヨゴヨミ」
...即ちなるべく未墾の荒蕪地を選んで開拓させる...
戸坂潤 「社会時評」
...荒蕪(くわうぶ)ノ地ヲ開墾スルナド興スベキ産業ハ天然ノ景色ト相俟(あひま)ツテ有志ノ志ヲ待チツツアル...
中里介山 「大菩薩峠」
...見捨てられていた荘園の荒蕪を処理して宮廷の収入を一躍倍にするという目ざましい手腕を見せたが...
久生十蘭 「無月物語」
...殊に最近荒蕪地(こうぶち)を開発した佐原山頂附近一帯の市有開墾地もよい得意であった...
火野葦平 「糞尿譚」
...さういふ生活の荒蕪のさなかであつたのである...
堀辰雄 「萩原朔太郎」
...そしてチョラサン州の美しい平原を荒蕪(こうぶ)としておく...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...共有地や荒蕪地の囲込は確かに国の食物を増加する傾向があるが...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...荒蕪地の囲込と農耕上の一般的改良により得られる利益を相殺してしまったかもしれない...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...一種の原始のままの荒蕪(こうぶ)地を見た...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...荒蕪のとか、不姙のとか、なんにも生み出さないところのとかいう意味のいっしょになった言葉のようだ...
三好十郎 「恐怖の季節」
...この荒蕪(こうぶ)な平野を実地に踏査してみることだった...
吉川英治 「鬼」
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