...我心は風の吹き荒れたる迹(あと)の如くなりぬ...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...荒れた畠(はたけ)だから――農屋漁宿(のうおくぎょしゅく)...
泉鏡花 「貝の穴に河童の居る事」
...煙草で荒れた舌を気にするような口つきをしながらそんなことを云いだした...
大鹿卓 「金山※[#「插」でつくりの縦棒が下に突き抜けている、第4水準2-13-28]話」
...人気(ひとけ)のない荒れた場所をわたり歩きコガマスを捕ろうと意気ごむ自分が...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...「海はどうだった」「大分荒れた」「船酔いはどうだった」「苦しんでたのもいたが...
高見順 「いやな感じ」
...誰も住んじゃいねえんですかい? ……酷(ひど)く荒れたところですな……こんなところは来たこともないが...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...少しくらゐ海が荒れたとて...
田山録弥 「海をわたる」
...荒れたる空を貫きて打ち合ふ凄き音響は青銅色の天に入る...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...大きな旧城下の荒れた屋敷町の一つに育って来た笹村は...
徳田秋声 「黴」
...主(あるじ)のいない荒れた家のさまや...
徳田秋声 「爛」
...さまざまな暴風雨が荒れたことだろうと...
豊島与志雄 「新妻の手記」
...大きな松がぽっきりねじ切られ松脂のにおう荒れた墓に埋め置いて...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...荒れたところで仕様がありません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...あけ方、菊田が荒れた...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...またこのごろの野分の風でいっそう邸内が荒れた気のするのであったが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...亡(な)き人を恋ふる袂(たもと)のほどなきに荒れたる軒の雫(しづく)さへ添ふこんなふうに...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...以前よりもまた荒れた気のするお邸(やしき)であった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...しぐれと霰とに色の変りかけた柿色の庭庭を荒れたままうつちやつて置いてあつた...
室生犀星 「故郷を辞す」
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