...夢の中の髭茫々(ひげぼうぼう)の乃公の顔にすっかり手を入れて置いて...
海野十三 「不思議なる空間断層」
...彼女にくらべると私は実に茫漠として濁っている事を感じた...
高村光太郎 「智恵子の半生」
...茫茫(ぼうぼう)たる曠原(こうげん)の上を疾走して馬の野性を乗り減らした...
田中貢太郎 「仙術修業」
...この界隈(かいわい)がまだ草茫々としていた時分に...
中里介山 「大菩薩峠」
...此の後どうなることか……それを思へば茫洋とする...
中原中也 「在りし日の歌」
...其時茫然(ぼうぜん)と考えている丈(だけ)では...
「岡本一平著並画『探訪画趣』序」
...茫然(ぼうぜん)としていた...
夏目漱石 「それから」
...写真は茫として不明瞭な印象だつた...
原民喜 「二つの死」
...茫(ぼうばく)たる界隈の田野(でんや)ががらんとして取り残されたのである...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...昌允 親爺、茫然としている...
森本薫 「華々しき一族」
...男は暫時(しばし)茫然としていたが...
柳川春葉 「一つ枕」
...資料を古く弘(ひろ)く求めてみればみるほど輪廓(りんかく)は次第に茫漠(ぼうばく)となるのは...
柳田国男 「山の人生」
...やさしく茫漠としたあのひろがり...
山川方夫 「博士の目」
...老人の話は茫漠として取止めのない断片であって...
山本周五郎 「麦藁帽子」
...茫々乎(こ)として万事...
夢野久作 「白くれない」
...茫漠たる寂涼の中で...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...賀とは、何事をさして、仰っしゃるのか」「つまり周都督が、あなたをここにつかわして、私の胸をさぐらせようとなすったそのことです」「えっ……?」魯粛は、色を失って、茫然、孔明の顔をしばらく眺めていたが、「先生...
吉川英治 「三国志」
...頭も茫(ぼう)として...
吉川英治 「宮本武蔵」
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