...荒野の悪い野良犬や尖った茨(いばら)にその柔らかな布地(ぬのじ)は引き裂かれてしまった...
レオニード・ニコラエヴィッチ・アンドレーエフ 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...自ら前人未踏の茨の道を大胆に開拓しました...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...たいへん匂いの強い純白の小さい花が見事に咲き競っている茨(いばら)の陰にさしかかった時...
太宰治 「ろまん燈籠」
...名も知れぬ気味(きみ)悪い葛(かずら)や茨(いばら)が...
豊島与志雄 「夢の卵」
...傍なる野茨(のいばら)の枝(えだ)を折り取り...
中島敦 「名人伝」
...野茨(のいばら)とうつぎの白(しろ)い花(はな)がほのかに見(み)えている村(むら)の夜(よる)を...
新美南吉 「花のき村と盗人たち」
...磯原町は茨城県海岸の勝地である)...
野口雨情 「おさんだいしよさま」
......
野口雨情 「未刊童謡」
...それだけの文字が一つ一つ茨になって...
野村胡堂 「死の予告」
...花茨の白く可憐(かれん)な野生の姿が...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...野茨(のいばら)――栗の葉も白い葉裏をひるがえしておりましょう...
長谷川時雨 「平塚明子(らいてう)」
...●昭和二十年八月二十三日 広島県佐伯郡八幡村田尾方より 茨城県高萩町南町深谷方 永井善次郎(佐々木基一)宛ゴオルキイの幼年時代を読みかけて面白くなつたところで...
原民喜 「書簡」
...茨(いばら)につらぬく露(つゆ)の玉(たま)この與(よ)四郎(らう)にも戀(こひ)は有(あり)けり...
樋口一葉 「われから」
...――茨のさしたところを頂点として...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「マリー・ロジェエの怪事件」
...げんげも、たんぽぽも満開なのだが、何しろ此方はそんなに速く走つてゐるのだし、加けにとろんとろんとした陽炎が切りに炎えたつてゐるんだから、野茨、たんぽぽ位ひの区別がつけば僕の眼は確かといふものさ...
牧野信一 「駆ける朝」
...それから野茨の匂もする...
宮沢賢治 「銀河鐵道の夜」
...楓の老木や茨が繁っていた...
室生犀星 「幼年時代」
...雨を含んだ白い野茨を折つて下を見る...
横光利一 「寢たらぬ日記」
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