...心のくもって居る様な胸の苦みは少しも減じなかった...
伊藤左千夫 「大雨の前日」
...ここにヨブの特殊の苦みがある...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...深く苦み且つ知れよといふことである...
田山録弥 「エンジンの響」
...小林のには洗練されたベランメイが装置されているだけに少しは苦み走って見えるのが取柄だろう...
戸坂潤 「思想としての文学」
...『おまへの苦みはおまへの自堕落の結果だ...
中沢臨川 「愛は、力は土より」
...これは苦み走ったなかなか良い男です...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...これは苦み走つたなか/\良い男です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...苦み走つた中年男で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...『なにをする』流石の男も、少し正氣(むき)になつて、激した口調で『失敬な、貴樣は』『何だと』芳は體を突き出した、苦み走つた、黒い眉毛がヒリリと動く...
萩原朔太郎 「二十三夜」
...新(あらた)に元の通りの苦みをもう一度しなければならぬ...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...ところによるとこれをアク汁で煮てその苦みを薄らげ食用にすることがある...
牧野富太郎 「植物記」
...苦みを嘗(な)めるような口つきをしていって...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...いい気持になり、らくになり、その楽さは、日なたとともに、のんだ薬を工合よく体じゅうにしみわたらせ、苦みも、ほろ苦い暖かさとなります...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...苦みの勝ったこの茶をも...
森鴎外 「カズイスチカ」
...あの苦みを長くさせて置かずに...
森鴎外 「高瀬舟縁起」
...窒息するとか痙攣(けいれん)するとかいふ苦みを覚えるだらうと思ふのである...
森鴎外 「妄想」
...三十がらみの苦みばしった骨柄であった...
吉川英治 「魚紋」
...苦み走った美男子で...
吉川英治 「※[#「さんずい+鼾のへん」、第4水準2-79-37]かみ浪人」
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