...言わば京の大路小路(おおじこうじ)に、雑草がはえたように、自分の心も、もうすさんだ事を、苦にしないほど、すさんでしまった...
芥川龍之介 「偸盗」
...彼等が如何に帽子の無いことを苦にしないかが判る...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...財産のないのをそれほどに苦にしない...
伊藤左千夫 「隣の嫁」
...これが平生それ程借金を苦にしない貧乏人ならそれ程でもありますまいが...
伊藤野枝 「火つけ彦七」
...従って村人は彼の存在を大して苦にしない...
犬田卯 「沼畔小話集」
...然るに不思議なるは二十何年前には文人自身すら此の如き社会的軽侮を受くるを余り苦にしないで...
内田魯庵 「二十五年間の文人の社会的地位の進歩」
...貧乏を苦にしない代りには...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...物事を苦にしないで何かと庇護して下さる藤君...
種田山頭火 「四国遍路日記」
...」と花子はさして蚊を苦にしないらしく「もう何時だらうね...
永井荷風 「来訪者」
...一向それを苦にしない...
中里介山 「大菩薩峠」
...どんな事でも苦にしないで今日まで凌いで来たのだが...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...いまでは年齡のことなンか苦にしないで何處でも氣樂に働く事が出來た...
林芙美子 「秋果」
...行者が冷い水を浴びることを苦にしない様に私は貧しいことなどを苦にしない...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...日本の事情は皆無解らないが当人は一向苦にしない...
二葉亭四迷 「浮雲」
...啻(ただ)苦にしないのみならず...
二葉亭四迷 「浮雲」
...灸の方を少しも苦にしないといふのは...
正岡子規 「病牀六尺」
...結婚に失敗してもさして苦にしない...
山本周五郎 「つばくろ」
...生涯の借金に背負っても苦にしないでいる妓(こ)もある深川かと思うと...
吉川英治 「春の雁」
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