...信吾は苛々(いら/\)して不快な感情に支配されてゐる...
石川啄木 「鳥影」
...三日も経(た)つともうスッカリ苛々(いらいら)していた――...
徳永直 「冬枯れ」
...垣間見ぬ君が室内(へやぬち)明日(あす)来むと云いし其の日に待てど君姿は見ゑず我心苛苛(いらいら)しさに垣間見ぬ君が室内...
渡久山水鳴 「室内」
...その一方では彼はますます落着きのない苛々した氣分になってゆくばかりだった...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...いかなる種類の苦しみがその人の良心を苛(さいな)んでいるかというようなことまで...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...急に訳の分らない苛立ちを覚えて...
豊島与志雄 「或る男の手記」
...初めは苛立った簡単な言葉を返してやったが...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...苛責(かしゃく)の念が交ってきた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...苛ら立つばかりだったのだ...
豊島与志雄 「理想の女」
...公平無私な官吏(かんり)や苛斂誅求(かれんちゅうきゅう)を事とせぬ政治家の皆無(かいむ)だった当時のこととて...
中島敦 「弟子」
...彼(かれ)は其(そ)れでも良心(りやうしん)の苛責(かしやく)に對(たい)して編笠(あみがさ)で其(そ)の顏(かほ)を隔(へだ)てた...
長塚節 「土」
...徒(いたづら)にふえて行くのは苛苛(いらいら)と引き裂き捨てる原稿紙の屑(くづ)ばかりであつた...
「處女作の思ひ出」
...法の苛(から)きと寛(ゆる)やかなるとは...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...仁政は化して苛法となり...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...薪のやうに苛薄の妄想をたち割つた彼等...
逸見猶吉 「逸見猶吉詩集」
...神経が尖(とが)ったり苛立つようなこともない毎日が清新でのびのびとしていた...
山本周五郎 「菊千代抄」
...つねに苛(いら)いらと怒りやすくなった...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...浮川竹や地獄の苛責(せめ)にも勝る毎夜毎夜の憂き苦労……世の中に...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
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