...その中に「普遍的自我」の萠芽を有する點に於いては...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...木の芽から畳の床(とこ)に至るまですべてのものが膨(ふく)らんで来た...
有島武郎 「或る女」
...▲芽枝剪栽法 最初のトマトの花が大てい咲いた時...
石川三四郎 「百姓日記」
...生来の微なる人道の萠芽を補い助けなければならぬ...
丘浅次郎 「人道の正体」
...あの美わしい清らかな生活の芽生えは? 今はもう雷雨もこわくない...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...後ろの木の梢に啄木鳥が二羽もきて競って叩くのをきくともなくききながら水の底を眺めてると葦の芽が水面へはなかなかとどきそうもないのに穂さきを天にむけ力をこめて突き出ようとしてるのを そんなに日向(ひなた)がいいものかしら と思う...
中勘助 「島守」
...風冷なれど本願寺墓地の木の芽雨中翠緑滴るが如し...
断膓亭日記巻之四大正九年歳次庚申 「断腸亭日乗」
...同じく椰子の若芽で作つた腰簑(こしみの)を搖すぶりながら踊るのである...
中島敦 「環礁」
...葉桜の若芽に興じて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...此符牒はあんまり芽出度すぎる...
林芙美子 「朝夕」
...芭蕉が芽を出してゐた...
原民喜 「焔」
...ビール醸造用の麦芽汁の醗酵したものもブラーガと呼ぶ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...あの赤い瑪瑙のやうなカタクリの芽が...
水野葉舟 「かたくり」
...同郡大曲(おおまがり)ではサシドリまたはサシボッコは若芽...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...春さき銀色の柔(やわら)かな毛で蔽(おお)われた若芽をつけて...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...「それはお芽出とう...
横光利一 「旅愁」
...春が来たぜ! お濠(ほり)の柳が芽を吹いてら! 丸の内へも渡り鳥がやってきたぜ! 三本鳥毛の槍先にチラチラ蝶々が舞っている...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...形相は萌芽的に質料の中にあってより高き形相の影響の下に展開せしめられるのであると説く...
和辻哲郎 「鎖国」
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