...美くしい花やかな気持の好い表紙が新らしい気分を漲(みなぎ)らして若い読書家の心を誘(そそ)った...
内田魯庵 「美妙斎美妙」
...花やかに樹々の幹に落ちる...
薄田泣菫 「森の声」
...いかにも花やかに――淋しい心持がつきまといながらも――美くしい光景である...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...播半の時の花やかさを覚えている者には佗びしいことであったけれども...
谷崎潤一郎 「細雪」
...花やかに売出したのであったが...
寺田寅彦 「初冬の日記から」
...この花やかにしゃちこばった気分がドイツ大学生特にいわゆるコアー学生の常住坐臥(じょうじゅうざが)を支配しているように思われるのであった...
寺田寅彦 「ベルリン大学(1909-1910)」
...テラモーンの子は花やかの若き武者アンテミオーンの若き息...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...それにしてもこの花やかな御守殿風は……とようやく不審にも思われてきましたが...
中里介山 「大菩薩峠」
...ながれてゐる哀傷の夢の影のふかいところで私はときがたい神祕をおもふ萬有の 生命の 本能の 孤獨なる永遠に永遠に孤獨なる 情緒のあまりに花やかなる...
萩原朔太郎 「青猫」
...――ことにその年の夏が一きわ花やかで美しかっただけ...
堀辰雄 「美しい村」
...私はFと行く海水浴場の花やかさに浮かされて...
牧野信一 「或る日の運動」
...一片の花やかなる雲を追って...
牧野信一 「ゼーロン」
...そして彼等の花やかな騒ぎを見てゐるうちに私は...
牧野信一 「塚越の話」
...万事万端あまりにも花やかに花やかにと心がけ過ぎた結果...
正岡容 「小説 圓朝」
...鹿鳴館花やかなりし明治開化期も...
正岡容 「我が圓朝研究」
...隠れ岩にはしだいに花やかな彩色を加えるようだが...
柳田国男 「雪国の春」
...花やかな灯(ひ)の映(さ)している障子を撫でまわして...
吉川英治 「宮本武蔵」
...彼方(あなた)の花やかな灯影(ほかげ)を見ていた...
吉川英治 「宮本武蔵」
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