...渡し船の舷に肘(ひじ)をついて...
芥川龍之介 「大川の水」
...そっと舷から外をのぞいてみた...
芥川龍之介 「戯作三昧」
...葉子の足もとにはただかすかなエンジンの音と波が舷(ふなばた)を打つ音とが聞こえるばかりだった...
有島武郎 「或る女」
...舷梯を登ろうとすると...
海野十三 「地球発狂事件」
...夢から醒めたように舷(ふなばた)を叩いて躍り上った...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...右舷(うげん)の山には樹木は少ないが...
寺田寅彦 「旅日記から(明治四十二年)」
...なつかしき人々の顔まざ/\と見ては驚く舷側の潮の音...
寺田寅彦 「東上記」
...小舷(こべり)を打つ水の音が俄に耳立ち...
永井荷風 「放水路」
...左舷(さげん)の舟べりに立って...
中里介山 「大菩薩峠」
...私は舷側に凭れ、島が幻のように消え失せたあたりを眺めていたが、精神の沈滞はいよいよ深まるばかりで、なにをするのも懶(ものう)くなった...
久生十蘭 「海豹島」
...重吉は舷に凭れて酔ったように港の岸を眺めていると...
久生十蘭 「重吉漂流紀聞」
...海風で湿った岸壁が舷窓からあふれだすあかりを受けてところどころで光っていた...
久生十蘭 「復活祭」
...どんどん敵の去った後を追っかけて行くと、やがて、左舷はるかに、火を吹いてもえている軍艦が見えた...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...ふくれ上った舷(ふなばた)には...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...『富士』の舷(ふなばた)につけられた...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...僕は此諸君が手仕舞の小蒸気に乗つて帰り行く影の見える迄舷側に立尽した...
二葉亭四迷 「旅日記」
...舷々相触れんとして...
牧逸馬 「運命のSOS」
...「おお」「あれは如何に?」舷(ふなべり)の将士はみな愕(おどろ)き指さし合っていた...
吉川英治 「三国志」
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