...又腿(もも)に弾丸を受けた樊阿七(はんあしち)と言う副頭目を肩に蘆林譚(ろりんたん)を泳ぎ越した話...
芥川龍之介 「湖南の扇」
...蠅をおっ払うため精一杯振ってももう腿(もも)には届かなかった...
李孝石 「蕎麦の花の頃」
...あの白い腿が笑いのために艶(なま)めかしく痙攣(けいれん)するのを俺ははっきり見た...
梅崎春生 「蜆」
...太腿(ふともも)のところから千切ってしまった...
海野十三 「奇賊悲願」
...腿のあたりの艶(なま)めいた曲線と云い...
江戸川乱歩 「押絵と旅する男」
...ちょいとまくった女袴(スカアト)の下からちらと覗いてる巴里の大腿(ふともも)が映画のように flash したに相違ない...
谷譲次 「踊る地平線」
...ほんとうに「抱いて寝てい」た実感が今もなお腕や腿(もも)の肌(はだ)にハッキリ残っているのである...
谷崎潤一郎 「鍵」
...しかるにこれらの神經は、足から腦髓に達するためには、脛、腿、腰、脊及び頸を經由しなくてはならぬ故に、たとひこれらの神經の足のうちにある部分が觸れられなくて、ただ中間の部分の或るものが觸れられても、腦髓においては足が傷を受けたときに生ずるのとまつたく同じ運動が生じ、そこから必然的に精神は足においてそれが傷を受けたときのと同じ苦痛を感覺するといふことが起り得るのである...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...しかるにこれらの神経は、足から脳髄に達するためには、脛、腿、腰、脊及び頸を経由しなくてはならぬゆえに、たといこれらの神経の足のうちにある部分が触れられなくて、ただ中間の部分の或るものが触れられても、脳髄においては足が傷を受けたときに生ずるのとまったく同じ運動が生じ、そこから必然的に精神は足においてそれが傷を受けたときのと同じ苦痛を感覚するということが起り得るのである...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...彼が大腿部の傷痕にあることは事実だった...
豊島与志雄 「傷痕の背景」
...太腿を出すは電車の中猶之を禁ずるに独りマラソン競走者の街上裸体を許すは何ぞや...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...醫者(いしや)がしたやうに白(しろ)い練藥(ねりぐすり)を腿(もゝ)の上(うへ)でガーゼへ塗(ぬ)つて...
長塚節 「土」
...太腿まで見せた長靴下(ホーズ)の危なかしい足どりでヂンのりを見せながら...
野上豐一郎 「ウォリクの城」
...ゼーロンの後の左脚は大腿の関節が自由でなかつた...
牧野信一 「夜見の巻」
...臀(しり)と腿(もも)と腓(ふくらはぎ)は大なるを欲し...
南方熊楠 「十二支考」
...「びっこの女の脛(はぎ)や腿(もも)は...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...痛いほど張った太腿(ふともも)...
山本周五郎 「寒橋」
...そっと自分の腿を抓(つね)って(自分は本物だが...
蘭郁二郎 「地図にない島」
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