...そんな殺伐なことがまだ戦国時代の血腥(ちなまぐさ)い風の脱け切らぬ江戸ッ子の嗜好(しこう)に投じて...
淡島寒月 「梵雲庵漫録」
...胸が苛々する程血腥(ちなまぐさ)い厭な色に見える...
石川啄木 「病院の窓」
...腥(なまぐさ)い香のしますのは?……女房 人間の魂が...
泉鏡花 「海神別荘」
...ぶるぶると動いて……腥(なまぐさ)い...
泉鏡花 「貝の穴に河童の居る事」
...血腥(ちなまぐさ)い事件が起ったのだろう...
海野十三 「人造人間事件」
...あいつは血腥い人殺しなどをやるには年を取り過ぎています...
江戸川乱歩 「悪霊」
...腥(なまぐさ)い風の上を悠々閑々として...
中里介山 「大菩薩峠」
...何事か血腥(ちなまぐさ)い騒動が持ち上りそうな雰囲気に腰を浮かせた訳では有りません...
西尾正 「陳情書」
...此の血腥さい事件を転機として...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...それでも血腥(ちなまぐさ)い事件には怖氣(おぢけ)をふるひ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...大黒(だいこく)になったという腥(なまぐ)さい噂(うわさ)を聞いた...
長谷川時雨 「一世お鯉」
...血腥(ちなまぐさ)い噂(うわさ)が伝わったのは昨年のことである...
長谷川伸 「討たせてやらぬ敵討」
...血腥(ちなまぐさ)い騒ぎがしたいのか...
長谷川伸 「瞼の母 二幕六場」
...芥川龍之介氏の「魚河岸」と云ふごく短い小説にはあの日本橋時代の魚河岸の景色に「腥い月明りの吹かれる通りを」と鋭い描写の冴えを示してゐるが...
正岡容 「大正東京錦絵」
...殺される晩 縁日で菊を買ひ剣花坊おこの殺しや池田亀太郎事件や相馬事件の血腥い明治風景...
正岡容 「大正東京錦絵」
...血腥(ちなまぐさ)くても...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...この谷は物すごく腥(なまぐさ)き臭(か)のするところにて...
柳田国男 「遠野物語」
...…………暗い腥(なまぐさ)いにおいが大空に流れ出す...
夢野久作 「月蝕」
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