...余り腐爛(ふらん)しているので余儀なく直ちに火葬場へ送棺したと知らせて来た...
内田魯庵 「最後の大杉」
...引渡された遺骸が腐爛して臭気が鼻を衝(つ)いて近寄る事さえ出来なかったという咄を聞いた...
内田魯庵 「最後の大杉」
...死後数日を経た腐爛(ふらん)死体は...
江戸川乱歩 「恐怖王」
...腐爛(ふらん)した二つの死骸(しがい)が見付(みつ)かつた...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六號室」
...スパセニアと違って見るから無残に腐爛(ふらん)して……...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...そこには一つの瓶(かめ)を横に倒した処に見覚えのあるお召(めし)羽織(はおり)を着た女の腐爛(ふらん)した死体が横たわっていた...
田中貢太郎 「藍瓶」
...もう半ば腐爛しかけていて...
豊島与志雄 「女心の強ければ」
...内部より発散する腐爛(ふらん)の気に悩まされざるを得ない...
序 豊島与志雄 「ジャン・クリストフ」
...古いのは腐爛を思わせ...
豊島与志雄 「椿の花の赤」
...だが、あの腐爛は、情けない、悲しい...
豊島与志雄 「猫捨坂」
...物の腐爛した臭気が発散して...
豊島与志雄 「蓮」
...死屍既に腐爛して性の陰陽を弁ぜず...
永井荷風 「桑中喜語」
...膚肉が腐爛しては容易に判別することが出来ぬ...
中山太郎 「屍体と民俗」
...腐爛目(ただれめ)の...
夏目漱石 「坑夫」
...遠からぬうちに塩鯛(しおだい)の眼玉のごとく腐爛(ふらん)するにきまってる...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...もうひどく腐爛(ふらん)して血魂が固まりついている死骸が...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「黒猫」
...それから『今昔物語』に大和国(やまとのくに)に殺生を楽しんだ者ありて生きながら兎の皮を剥(は)いで野に放つとほどなく毒瘡その身を腐爛して死んだと載せて居る...
南方熊楠 「十二支考」
...公卿専横の御支配もすでに腐爛(ふらん)の状にある...
吉川英治 「私本太平記」
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