「腐れ」の意味
物が腐ること
小説での「腐れ」の使い方
...夫人は朽ち腐れた破屋の縁へ飛縋(とびすが)った...
泉鏡花 「怨霊借用」
...五体満足な男一匹が女や腰抜の所為(まね)をして筆屋の御奉公をして腐れ死をして了つては国家に対する義務が済むまい...
内田魯庵 「貧書生」
...まあ待ちなさい」探偵は棺(かん)の中に横わる黒ずんだ腐れ骸骨(がいこつ)の上に乗しかかるようにして見ながら嗄(しわが)れ声で云った...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「作男・ゴーの名誉」
...落ちた花は朽ち腐れて一種甘いような強い香気が小庭に満ちる...
寺田寅彦 「花物語」
...孰(どれ)もこれも持腐れになってしまったのに落胆(がっかり)して...
徳田秋声 「あらくれ」
...それからの腐れ縁じゃないか知らなどとも考えてみました...
中里介山 「大菩薩峠」
...「あの野郎(ナポレオンのことだ)昨日から不貞腐れて何も喰はんのですよ...
中島敦 「環礁」
...嘘にもせよせっかく出来上ったものを使わないのも宝の持腐れであるから...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...半分腐れかかった骸骨...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...――三千兩は目腐れ金だが――」「大きな事を言やがれ」一兩はざつと四匁...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...(かまうものか)と、不貞腐れた...
火野葦平 「花と龍」
...やっぱり支那風の七歳男女不レ同レ席(なんにょせきをおなじゅうせず)という腐れ論をおっしゃるヨ...
三宅花圃 「藪の鶯」
...腐れ布団の入っている戸棚わきの柱のわれ目を叩きながら看守が云った...
宮本百合子 「刻々」
...なぜそんなに嫌うんだ?省三 嫌いだから嫌いなんですよ! 腐れパンパン! ペッ! ゲェ!舟木 ホントにそうかね?省三 ホントですよ...
三好十郎 「冒した者」
...腐れ金で建てた百姓家の一軒や二軒灰になつた位が何んだ!」スミ...
三好十郎 「おスミの持参金」
...且(か)つぶよぶよしているのでもっと早く腐れる...
柳田国男 「母の手毬歌」
...小屋の腐れ柱を一気に除(と)らせたというんだから堪りませんや...
吉川英治 「新・水滸伝」
...腐れ役人を嘲(わら)ったじゃないか...
吉川英治 「新・水滸伝」
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