...と鉄の棒の長さ一尺ばかりにて握太きを小脇に隠し...
泉鏡花 「活人形」
...小脇に引っ抱えてズルんかズルんか引き摺って来て南弥六(なみろく)に邪魔をされ折角誘拐して来た浜路を伏姫神霊に取り返される...
内田魯庵 「八犬伝談余」
...「骨を折らせやがった」男は呟きながら、マスクの紐をつないで、顔を隠し、死んだ様になった文代を、小脇に抱て、扉を開くと、薄暗い廊下へと姿を消した...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...舌の両脇に流れてくる白き唾とを暫くは無心に見詰めていたが...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...という挨拶を返したのが脇句である...
高浜虚子 「俳句への道」
...「小太郎」斬割られた頭から、どす黒く、血と混った脳漿(のうしょう)が、眼から、鼻の脇へ流れて、こびりついていた...
直木三十五 「南国太平記」
...脇差――」「その次は長刀に鉞(まさかり)と來るか――匕首や脇差は刄が長いから...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...外側の窓の脇に榎の老木があり竹垣を四方に結ってある...
長谷川伸 「一本刀土俵入 二幕五場」
...庭の土塀のくつがえった脇(わき)に...
原民喜 「夏の花」
...グライドが新聞を脇においてほくそ笑んだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「悪の帝王」
...そして机の傍らの脇床に置いた...
牧野信一 「心象風景(続篇)」
...頬嚢(きょうのう)に溢るるばかり詰め込んだ後多くの穂を脇に挟(はさ)む...
南方熊楠 「十二支考」
...六月十九日に小脇差(こわきざし)を腹に突き立ててから願書を出して...
森鴎外 「阿部一族」
...または神社の脇にある清水です...
柳田國男 「日本の伝説」
...自分で釣(つ)った鯊(はぜ)の煮浸しの小皿(こざら)を脇(わき)に...
山本周五郎 「青べか物語」
...登は顔をしかめながら病床の脇に坐った...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...やがて脇屋義助が...
吉川英治 「私本太平記」
...脇屋どのの一手、瓜生保(うりゅうたもつ)」「田中氏政ッ」「越後党の烏山時成」声々に、敵のなかへ斬り込んでゆく...
吉川英治 「私本太平記」
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