...脆く切れたるにや...
石井研堂 「大利根の大物釣」
...思ふは脆き人の春...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...この脆い女と同性である情婦も亦...
武田麟太郎 「日本三文オペラ」
...………」こんなに脆(もろ)く彼女が赦(ゆる)しを乞(こ)うだろうとは予期していなかったことなので...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...元来脆(もろ)いこの壷の口の処が少しばかり欠けてしまった...
寺田寅彦 「ある日の経験」
...木の葉が夏過ぎて落ち散るのは葉柄(ようへい)の根元の処にコルク質の薄い層が出来てそこだけ脆くなるから少しの風にでも誘われて天下の秋を示すものだそうだ...
寺田寅彦 「歳時記新註」
...口ほどにもない脆(もろ)さかげんとに吹き出してしまって...
中里介山 「大菩薩峠」
...薄物の紋附は紙よりも脆(もろ)く...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その基礎が脆弱なことに気づくことはたやすいことだ...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...素朴な一本気の故に彼女は意外なところで脆く敗れてしまひさうな危なさが私には感ぜられてならない...
北條民雄 「青春の天刑病者達」
...自分の中にある医学への信頼が脆くも破れて行きさうに思はれた...
北條民雄 「間木老人」
...こんなにも脆く凋んで...
牧野信一 「「悪」の同意語」
...風の前に置かれたものの匂ほどの脆(もろ)さもなく...
水野仙子 「嘘をつく日」
...情には脆(もろ)いが...
山本周五郎 「ちいさこべ」
...……しかしおれだってそう脆(もろ)くは...
山本周五郎 「百足ちがい」
...調子の低い而(さう)して脆相(もろさう)な程美しい言葉で愛想(あいそ)よく語つた...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...脆(もろ)い足の乱れが...
吉川英治 「雲霧閻魔帳」
...また片々たる落葉の脆(もろ)さに似てしまう...
吉川英治 「新書太閤記」
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