...見掛けに依(よ)らぬ脆(もろ)い死に方...
江見水蔭 「怪異黒姫おろし」
...思ふは脆き人の春...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...多くの冬の現象はたとえようもないやさしさと脆(もろ)いほどの繊細味をおびている...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...かへりみて心の脆弱...
種田山頭火 「草木塔」
...みのるの心はその義男の前にもう脆く負けてゐた...
田村俊子 「木乃伊の口紅」
...いま自分たちを襲うた強敵が脆(もろ)くも無惨な最期(さいご)を遂げたことを弔(とむら)うかのように鼬の屍骸(しがい)を遠くから廻って...
中里介山 「大菩薩峠」
...而かも此脆弱なる岩頭...
長塚節 「草津行」
...情には脆ろき女性の身の双の瞼に雨を醸して此の雪山に語られたので...
楢崎龍、川田雪山 「千里駒後日譚」
...こんなにも脆く親父の印象が遠ざかつて行くかと思ふと...
牧野信一 「「悪」の同意語」
...これに触れまた咬まれた人その肉たちまち脆(もろ)くなりて死すと...
南方熊楠 「十二支考」
...私の方は父ゆずりで溌溂(はつらつ)としているがしんが脆(もろ)い(生理的に)...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...柳の枯葉はあわれなほど脆(もろ)く舞い散り...
山本周五郎 「柳橋物語」
...そんなに脆く動揺を来すものとも思われず...
横光利一 「旅愁」
...綿より脆(もろ)く...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...脆(もろ)くもそこに血煙りをあげてぶったおれた...
吉川英治 「剣難女難」
...脆(もろ)い一個の人間に返った彼は...
吉川英治 「三国志」
...笠一荊州の本城は実に脆(もろ)く陥(お)ちた...
吉川英治 「三国志」
...やがて範宴(はんえん)の体質がそんなことでこわれるような脆弱(ぜいじゃく)なものでないことがわかると...
吉川英治 「親鸞」
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