...心の胸底に想いを秘める...
...彼の言葉には胸底に響くものがあった...
...喜びのあまり胸底が熱くなった...
...いい返事をもらえて胸底がすっきりした...
...胸底に穏やかな気持ちが広がっていった...
...最早毛程も自己といふものを胸底に殘し置くことは出來ない...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...もし不愉快でも妻子のにおいがなお僕の胸底にしみ込んでいるなら...
岩野泡鳴 「耽溺」
...私の胸底の画像とまるで違って書かれているので読んだ時には...
太宰治 「惜別」
...マア坊のもったいない胸底をあかしてくれた仕草なのかも知れない...
太宰治 「パンドラの匣」
...全く時間の懸隔(けんかく)なく深くわが胸底(きょうてい)に浸(し)み入りて常に親密なる囁(ささや)きを伝ふる所以(ゆえん)けだし偶然にあらざるべし...
永井荷風 「浮世絵の鑑賞」
...自分の胸底にひめていた新しい計画を...
中里介山 「大菩薩峠」
...この大秘策は既に三日以前から幸田節三の胸底深く秘蔵されていて...
久生十蘭 「魔都」
...あなたの映像はそれほど深く僕の胸底に沁み込んでゐたわけです...
牧野信一 「階段」
...いつの間にかしらそんな憂鬱病を胸底深く掻き抱くやうになつてゐる私とは露知らずに...
牧野信一 「サロメと体操」
...それは彼の芸術家的愛我心――消しがたく胸底に燃えている...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「悩みのひととき」
...それは東京だけで何十万というサラリーマンの胸底にあるものでしょう...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...矢代は胸底から揺れ動いて来る怒りを感じて青くなった...
横光利一 「旅愁」
...心のわからぬ者に持たせてやるのも不安心だが……と考え込んでいるうちに彼の胸底から...
吉川英治 「江戸三国志」
...もっと重要な人の胸底を搏つものを失(な)くしてしまうおそれがある...
吉川英治 「三国志」
...がただ一つ、兄上の胸底には、いまなお、鑁阿寺(ばんなじ)の置文(おきぶみ)が、お忘れなくあるのかないのか、それだけが」「気がかりか」「気がかりです」「はははは」尊氏は、初めて笑い出して...
吉川英治 「私本太平記」
...彼の胸底を見ぬいていながら...
吉川英治 「新書太閤記」
...一構想をひとり胸底に抱いていたのだった...
吉川英治 「新書太閤記」
...お前さんに頼んでおきたいこともあるし」万吉の胸底へ...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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